シャープ & ふらっと

半音上がって半音下がる。 それが楽しい、美しい。
思ったこと、感じたことはナチュラルに。  writer カノン

カノンと映画「夫婦」

2023-07-09 17:50:10 | 恋&愛

夏の日曜日、

久しぶりに、パッヘルベルの「カノン」を聴いた。

心に響く名曲である。

 

このブログの、私のHNでもある。

このブログで知り合った方で、私の本名を知っている人もいるが、

「カノンさん」と呼んでくる。

呼びやすいというか、響きも良いのかもしれない。

 

なぜ、『カノン』にしたかというと、

高校生の時、この曲を聴きながら、 当時好きだった子にラブレターを書いた。

心に響く曲は、文章にも乗り移る?と思った私は、

この曲を延々とリピートしながら書き続けた。

便箋2枚ほど書いただろうか。

「君が心に止まって、幸せと苦しさで一杯なんです」

などと、17歳らしからぬ・・いや、17歳が書きそうな

今思い出すだけでも恥ずかしい文章を書いた。

 

彼女からも返事の手紙をもらった。

『素敵な友達が出来て嬉しいです。

廊下ですれ違ったら声をかけて下さいね!』

と、高校生らしい可愛い文字での文章だった。

 

その一週間後に、神戸へ修学旅行があったが、

私はこの彼女と一緒に、神戸の海岸を散歩するという

本当に素敵な思い出を作ることが出来た。

この時の彼女からの手紙は、今も大切に取ってある。

 

この思い出から、

綺麗な文章でのブログを書きたいと思い、

HNを「カノン」にした。

 

今ならメールだろう。

でも、今カノンを聴きながら打ったとしても、

こんな文章は打てないと思っている。

彼女からの文字にも触れることなく、

17歳の思い出は、あっさり流れていたかもしれない。

 

 

ところで、この曲が使われている映画がある。

1969年、ベルナール・ポール監督のフランス映画、

『夫婦』という題名の映画である。

 

ある人妻が、息子の担任の先生に恋をする。

その先生はパッヘルベルのカノンが好きで、

人妻はいつも家で「カノン」を聴きながら、 先生の事を想うという話である。

ちょっとオトナの内容?だが、 この映画はあまり知られなかった。

ただ、カノンが使われていた映画として、 話題に上る程度である。

 

私は映画にはあまり興味ないのだが、 一度観てみたいと思った。

しかし、以前TSUTAYAを探しても置いていなかった。

巡り合うことは難しいかもしれない。

ただ、 この「カノン」という曲と、 高校時代の思い出と、

映画のあらすじに惹かれている自分。

それらが重なり合ったまま、 いつも心の中に流れている名曲である。