60歳になったばかりだが、
早くも若い人達との距離感・温度差を感じている。
今、地元の盆踊りの準備を進めている。
私はこの春から役員になった関係で、
極力準備に関わらなければいけないが、
とにかく暑さの中、体が動かない。
大病したこともあり、無理も出来ない。
早々に動き出し頑張っている若いメンバーに、頼りっきりである。
『決められた事はやるから、他は頼むよ』という感じだ。
思い出すのは36年前。
当時24歳の私は、地元の合唱団のサークルにいた。
広報係を務めていた関係で、
演奏会に向けてとにかく動き回った。
毎週出す会報誌も書いた。
楽しい会報にしようと、音楽と関係ない記事を書いたり、
団員から原稿を貰って載せたりした。
私は、団の男性の中では最年少だった。
40~60代の、親ほどの年齢の人に対して
『練習、ちゃんと出席のこと!』とか
『本番まであと○日。頑張りましょう!』などと
会報を通じて、団員を鼓舞し続けた。
「若い人達で頑張って」という年配の人の声も多かった。
きっと、気持ちは付いていきたいが、
体が動かないという感じだったのだろう。
それでも24歳の私は、団員を励まし続けていた。
そして今。
私が逆に、「若い人に頑張ってほしい」と言っている。
あの頃、自分が一生懸命になれたのは何だったのか。
体も心も溌剌とした、若かった自分。
「歳をとっても頑張れる」
そんな思いは36年経った今、
若かったから感じた思いだったと知る。