今日は、第75回オークス。
3歳牝馬の最高レースである。
オークスというと思い出す馬が、
今から29年前、
阪神日本一になった年・1985年の優勝馬、
『ノアノハコブネ』である。
まだ若かった私。
この頃は、大レースの時は東京競馬場に観に行った。
しかし、この年のオークスほど予想が出来なかった年はない。
とにかく本命不在。
一番人気のミスタテガミでさえ、単勝400円以上ついた。
何だか全くわからず、ともかく観に行き、
サクラクレアだったか、そんな馬を買った記憶がある。
曇り空。雨が降りそうな天気だった。
満員のスタンドに私はいた。
レース直前、オノデンモモコが落鉄。
数分遅れのスタートだった。
当時は28頭というフルゲート。
とにかく、「バタバタと」走っていた。
そして最後の直線に入ったとき、
強い風が吹いたのをはっきり覚えている。
その風に押されるように、
外から突っ込んできた馬がゴールを駆け抜けた。
それがノアノハコブネ、21番人気だった。
スタンドからは、どよめきというより、
あぜんとして声も出なかった。
ようやく隣にいたおっさんが、
「音無(騎手)・・ハコブネ・・何だよこれ・・」
とうめいた。
『間違っても買えない馬』と言われた。
予想から外す以前の馬だったのだ。
翌日の新聞には、『信ずる者は救われた』とあった。
馬の名前とともに、この日の記憶は残る。
彼女は関西馬。
当時強かった関東馬を負かせて欲しい、
関西馬の救世主になって欲しいという、
オーナーの願いから付けられた馬名だった。
しかし、この年の暮れに骨折した彼女は、
そのまま他界した。
オークスは、人間で言えば「女子高生の徒競走」。
関西を救った乙女は、若くして旅立ったのだ。
でもオークスが来るたびに、
記録と、その名を思い出させてくれる馬だ。
あの瞬間、強く吹いた風はまさしく救世主の風だった。
今年のオークス、一番人気はハープスター。
美しい名前だ。
29年前の救世主と同じく、
先頭でゴールを駆け抜けて欲しい。
3歳牝馬の最高レースである。
オークスというと思い出す馬が、
今から29年前、
阪神日本一になった年・1985年の優勝馬、
『ノアノハコブネ』である。
まだ若かった私。
この頃は、大レースの時は東京競馬場に観に行った。
しかし、この年のオークスほど予想が出来なかった年はない。
とにかく本命不在。
一番人気のミスタテガミでさえ、単勝400円以上ついた。
何だか全くわからず、ともかく観に行き、
サクラクレアだったか、そんな馬を買った記憶がある。
曇り空。雨が降りそうな天気だった。
満員のスタンドに私はいた。
レース直前、オノデンモモコが落鉄。
数分遅れのスタートだった。
当時は28頭というフルゲート。
とにかく、「バタバタと」走っていた。
そして最後の直線に入ったとき、
強い風が吹いたのをはっきり覚えている。
その風に押されるように、
外から突っ込んできた馬がゴールを駆け抜けた。
それがノアノハコブネ、21番人気だった。
スタンドからは、どよめきというより、
あぜんとして声も出なかった。
ようやく隣にいたおっさんが、
「音無(騎手)・・ハコブネ・・何だよこれ・・」
とうめいた。
『間違っても買えない馬』と言われた。
予想から外す以前の馬だったのだ。
翌日の新聞には、『信ずる者は救われた』とあった。
馬の名前とともに、この日の記憶は残る。
彼女は関西馬。
当時強かった関東馬を負かせて欲しい、
関西馬の救世主になって欲しいという、
オーナーの願いから付けられた馬名だった。
しかし、この年の暮れに骨折した彼女は、
そのまま他界した。
オークスは、人間で言えば「女子高生の徒競走」。
関西を救った乙女は、若くして旅立ったのだ。
でもオークスが来るたびに、
記録と、その名を思い出させてくれる馬だ。
あの瞬間、強く吹いた風はまさしく救世主の風だった。
今年のオークス、一番人気はハープスター。
美しい名前だ。
29年前の救世主と同じく、
先頭でゴールを駆け抜けて欲しい。
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