AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

撃墜王の孤独

2010年10月27日 | 本わか図書室
フラっとよったスーパーでどっかの本屋が在庫本を売りさばいてるブースがあって、そこに『零戦』のヴィジュアル本のDVD付(まぁディアゴスティーニみたいなんを思い浮かべてくれればよいかと)が定価の半値だったので思わず購入。


私は小学生の時分から、車とかには全く興味はなかったがなぜか第二次大戦期のプロペラ戦闘機にだけは心惹かれるという性癖があり、あれだけ日教組教育が盛んだった時代に教室後ろの学級文庫棚にジャガーバックスシリーズの第二次大戦のヴィジュアル本を友達と一緒にズラリと並べたりして他の学級の教諭からも白い目でみられていた(と思う)。

ちょうどこんな感じ



まぁプロペラ機なら私は敵国アメリカのグラマンであれ、コルセアであれ、友軍機ならドイツのメッサーシュミットなども好きだったが、思い入れ深かったのがやはり日本の名機『零戦』であった。

あ、わかってるとは思いますが『零戦』とは零式艦上戦闘機の略であり、世間一般では“ゼロ戦”という呼び方の方が通りはいいかと。
「この一冊で零戦の全てがわかる!!」と宣言しているように、なぜ零戦が大戦初期にあれだけ欧米の連合軍を震撼させるほど驚異的な強さを誇っていたかがそのメカニズムを通して徹底検証されている。
徹底した軽量化を図った大戦初期の零戦はほんまに強かったみたいね。
連合軍の合言葉が「零戦を見たら逃げろ!」だったらしいですから。




ただ、私はメカニック的なことは苦手なので、ラバウル航空隊が活躍する劇画タッチな実録零戦漫画での零戦の勇姿とか、海外でも伝説的な不屈の撃墜王、坂井三郎氏の生前のインタビュー記事などに胸躍らされた。




ちょっと感慨深かったのは、零戦の開発に携わった民間企業に三菱重工や中島飛行機(現在の富士重工)なんかがあり、富士重工(スバル)は零戦の栄エンジンを開発したのだという。
現在もスバルのエンジンが水平対向という独特の形式を残すのは、零戦の栄エンジンの名残だという。
つまり!スバル車は零戦のDNAを脈々と受け継いでおり、インプレッサなどは零戦の子孫といえるかもしれないってこの本に書いてあった。
そう!私の愛車もインプレッサなのだ。
適当に選んだとはいえ、あの時インプレッサに何か感じるところがあったのかもしれん。




スバルの水平対向エンジン。



ただ、このヴィジュアル本購入に踏み切ったのは零戦の飛行姿が拝めるというDVDが付いてたからというのもあったのだが、これがとんでもないシロモノであった。
アメリカ人が主催してるどっかのゼロ戦の復元機を飛行させてるなんかのイベントに、スタッフが観客に紛れ込み、それを手ブレまくりのハンディカメラ撮影しているだけというもの。
はっきりいって詐欺である。
だれかてプロがパッケージみたいなアングルから撮影してると思うやん!!


こういうの。



全国の零戦が展示されている場所がわかる“零戦全国巡礼マップ”なども載っていて、日本には10ヵ所も展示されてる施設があるのを知りました。

で、これは2年前にアイアン・メイデンのライブを見に東京へ行ったついでに詣でた靖国神社の遊就館に展示されてある零戦52型を撮影したもの。
ええ感じに撮れてますやろ?



そういえば、この日ライブの最初に演奏されたのは「撃墜王の孤独」やったっけ。
(ま、イギリス空軍の歌やけど)



今日の1曲:『撃墜王の孤独』/ IRON MAIDEN

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 背景 ジョジョ・マイヤー殿 | トップ | アザトース »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ジェフ・ゴールドスミス)
2010-10-28 15:22:23
ワタクシも、第一次ガンプラブームが来る前は戦闘機やら戦車のプラモを作るのが好きで、戦記物漫画を読んだりもしていました。

ある日、零戦の絵を描いていたら友人に「こんな、プロペラの間から弾が出るわけない!自分のプロペラを撃っちゃうじゃないか!この絵はウソだ!」と7.7mm機銃のことに難癖つけられてケンカになりました。

そんでもって今、ブックオフの100円コーナーで購入したサブロー・サカイの自伝を読んでいます。
返信する
>ジェフ・ゴールドスミスさん (あましん)
2010-10-29 00:36:13
ゴールドスミスさんも戦闘機好きなんですよね!
僕は貴殿ほどじゃないと思うんですが、ウチの親父がちょっとした軍事マニアでしてね~、なんせ戦時中の人だから。

その親父から弾がプロペラに当たらないタイミングで発射するという「九九式同調発射装置」のことは幼少の頃から散々聴かされてました。
僕はメカニック方面のことは苦手で親父の捲くし立てる説明にいつも辟易しておりましたが・・・
まぁこのメカニズムを興味のないガキが理解するのは中々難しいかと。

僕も坂井氏のベストセラー本『大空のサムライ』をいつか読みたいと思っています!
返信する

コメントを投稿

本わか図書室」カテゴリの最新記事