ようやく2013年俺ベストアルバムを発表できるメドがつきやした。
「もう、だいたい予想ついとったわ!アンタの近年の好きなアーティストと、昔から好きなアーティストのジャケットと映像貼り付けてひとりで喜んどるだけでっしゃろ!?」と、言われても仕方のない今回のベスト結果と相成ったわけだが、しょせん個人ブログのベストなんだからそんなもんです。
なんか『MUSIC MAGAZINE』の影響モロ受けてない?と思われてそうな気もするが、私はあの雑誌の編集者とはほとんど気が合いそうもないし、全くのお角違いのカングリモングリだと言っておこう。
第一位:『LEVEL 3』 / Perfume
それにしても、大ブレイクしてからすでに6年以上たというというのに、彼女たちは全くPerfumeを辞める気はない。
それは、本人たちこそが一番Perfumeを好きで大切にしているからとしからなのだろう。
そんな3人だからこそ、中田ヤスタカ氏もハイクオリティな楽曲を彼女たちに提供し続けるのだと思う。この人も世間に全く迎合することをしない変人としかいいようのない天然のプロデューサである。常にクリエイティヴであることを心がけているというか。音楽以外は全く干渉しない両者の距離感もいい。
今回、彼のサウンドクリエイター且つメロディメイカーとしての技倆と、3人の持つ不可思議な和声が見事なまでに結実開花した楽曲といえば、#4“Clockwork”、そしてラストの“Dream Land”であろう。
大仰に感情を込めてビブラートをきかすでもないのに、感情を揺さぶられる彼女らの醸すこのなにげない旋律・・・・
自己主張ではなく、調和。それがPerfumeの洗練された世界観を生み出している。
◆第二位:『なんだこれくしょん』 / きゃりーぱみゅぱみゅ
ヤスタカプロデュース作品が連続しますが。まぁ長年の功績を称えPerfumeがエコ贔屓票で一位となってしまったが、作品の完成度ではこの『なんだこれくしょん』もまったく退けをとってはいなかったと思う。むしろ勢いはこっちの方が上かと。
きゃりーの声の魅力は、案外本作収録の沖縄民謡風の“のりことのりお”(auのCMのあれね)にあったかと。こういったほんわかソングをゆる~く個性的に歌えるってのはやっぱ持って生まれた才能だと思う。
あときゃりーのキャラをどういう目線で捉えるかということであるが、まぁアイドル的見方も可能だとは思うけど、やっぱ彼女のスタンスはアイドルではないと思う。PVを見てもわかると思うけど、きゃりーの世界観は大阪モード学園的発想の自由さがある。奇をてらった鼻息の荒い近年のアイドルの手法ではなく、肩の力を抜いたゆる~いポップアート性があるのだ。
だから、みんなもゆるキャラとかばっか追っかけてないで、ゆるきゃりーを聴きなよ。
にんじゃりばんばん
◆第三位:『Target Earth』 / VOIVOD
本作は、オリメンベーシストのブラッキーもバンドに復帰し、いろんな意味でVOIVODの復活作といえる。
もう終焉を迎えんとしていたVOIVODに、今回再び活力を与えたのは、間違いなく新ギタリストのダニエル・モングレイと言ってさしつかえないだろう。10年前もバンド解散の危機をメタリカを抜けたジェイソン・ニューステッドがそのピンチを救うなど、ほんとVOIVODってのは周りが辞めさせたくない何かを持っているのだろう。
最初モングレイのVOIVODごっこ感が否めなかったが、Martyrからの己のテクニカルなエッセンスも随所にちりばめ、さらに進化したVOIVODワールドがカオティックに展開している。
しかし、復活してもサウンドが今風になったり、本来の個性を見失うバンドが多い中、デビューからほとんど売れなくて、メンバーチェンジなどで紆余曲折し、曲作りの要であったメンバーを失いながらも、VOIVODらしさを全く損なわず、時代に適合せず進化することを辞めない、こんな生命力の強い矛盾したバンドはおそらくVOIVODくらいなのではないか。
Target Earth
◆第四位:『The Next Day Extra』 / David Bowie
2013年購入したCDの中で、一番の冒険作だったんじゃないかなぁ。
ここにきてデヴィッド・ボウイである。長野生まれスラッシュメタル育ちのこの私が!
ただ、本編がさほど気にいったというワケではなく、昨年11月にリリースされた『Extra』の楽曲の方にひどく感銘を受けたのであるが、それを足しての総評の順位結果と捉えていただきたい。
まぁもっとアンビエントな音世界を期待していたのだが、割とオーソドックスなロックンロールを奏でていらっしゃった。
しかし、デヴィッド・ボウイに感心持ったなんて、『戦場のメリークリスマス』以来であろうか?
とにかく渋いの一言につきるが、詳しいレビューはまた改めてしたいと考えております。
The Stars (Are Out Tonight)冒頭の渋いインストは『Extra』に収録。
◆第五位:『萬燈籠』 / 人間椅子
海外某メタルサイトでは、「日本での人間椅子に対する過小評価は犯罪レベル」などとレビューされているのだそうだ。
そんな犯罪者天国の日本でも、昨年のオズフェスト出演効果は今年に入ってもとどまることを知らず、今月のO-EAST(1300人規模)でのライブは満員御礼という、過去最大の動員数を記録したとのことだ。いや、おめでとう!
この年代モノのワインのごとき熟したハードロック的味わい深さと、和の情緒が合わさった人間椅子の不可思議な音楽性の魅力にまだ気づかない者は、一生犯罪者のレッテルを貼られたままでいることを覚悟したほうがいい。
まぁ本作は、倦怠気味だったここ最近の作品と比べて、一歩抜きんでたヘヴィメタリックな作風に仕上がったが、突然の人気に慢心することなく、さらなるレベルアップを目指して、古参の椅子ファンをも「エパダだ!」と言わしめるほどの怪作を期待したいところである。
黒百合日記
今日の1曲:『死者より』/ 坂本慎太郎
「もう、だいたい予想ついとったわ!アンタの近年の好きなアーティストと、昔から好きなアーティストのジャケットと映像貼り付けてひとりで喜んどるだけでっしゃろ!?」と、言われても仕方のない今回のベスト結果と相成ったわけだが、しょせん個人ブログのベストなんだからそんなもんです。
なんか『MUSIC MAGAZINE』の影響モロ受けてない?と思われてそうな気もするが、私はあの雑誌の編集者とはほとんど気が合いそうもないし、全くのお角違いのカングリモングリだと言っておこう。
それにしても、大ブレイクしてからすでに6年以上たというというのに、彼女たちは全くPerfumeを辞める気はない。
それは、本人たちこそが一番Perfumeを好きで大切にしているからとしからなのだろう。
そんな3人だからこそ、中田ヤスタカ氏もハイクオリティな楽曲を彼女たちに提供し続けるのだと思う。この人も世間に全く迎合することをしない変人としかいいようのない天然のプロデューサである。常にクリエイティヴであることを心がけているというか。音楽以外は全く干渉しない両者の距離感もいい。
今回、彼のサウンドクリエイター且つメロディメイカーとしての技倆と、3人の持つ不可思議な和声が見事なまでに結実開花した楽曲といえば、#4“Clockwork”、そしてラストの“Dream Land”であろう。
大仰に感情を込めてビブラートをきかすでもないのに、感情を揺さぶられる彼女らの醸すこのなにげない旋律・・・・
自己主張ではなく、調和。それがPerfumeの洗練された世界観を生み出している。
ヤスタカプロデュース作品が連続しますが。まぁ長年の功績を称えPerfumeがエコ贔屓票で一位となってしまったが、作品の完成度ではこの『なんだこれくしょん』もまったく退けをとってはいなかったと思う。むしろ勢いはこっちの方が上かと。
きゃりーの声の魅力は、案外本作収録の沖縄民謡風の“のりことのりお”(auのCMのあれね)にあったかと。こういったほんわかソングをゆる~く個性的に歌えるってのはやっぱ持って生まれた才能だと思う。
あときゃりーのキャラをどういう目線で捉えるかということであるが、まぁアイドル的見方も可能だとは思うけど、やっぱ彼女のスタンスはアイドルではないと思う。PVを見てもわかると思うけど、きゃりーの世界観は大阪モード学園的発想の自由さがある。奇をてらった鼻息の荒い近年のアイドルの手法ではなく、肩の力を抜いたゆる~いポップアート性があるのだ。
だから、みんなもゆるキャラとかばっか追っかけてないで、ゆるきゃりーを聴きなよ。
本作は、オリメンベーシストのブラッキーもバンドに復帰し、いろんな意味でVOIVODの復活作といえる。
もう終焉を迎えんとしていたVOIVODに、今回再び活力を与えたのは、間違いなく新ギタリストのダニエル・モングレイと言ってさしつかえないだろう。10年前もバンド解散の危機をメタリカを抜けたジェイソン・ニューステッドがそのピンチを救うなど、ほんとVOIVODってのは周りが辞めさせたくない何かを持っているのだろう。
最初モングレイのVOIVODごっこ感が否めなかったが、Martyrからの己のテクニカルなエッセンスも随所にちりばめ、さらに進化したVOIVODワールドがカオティックに展開している。
しかし、復活してもサウンドが今風になったり、本来の個性を見失うバンドが多い中、デビューからほとんど売れなくて、メンバーチェンジなどで紆余曲折し、曲作りの要であったメンバーを失いながらも、VOIVODらしさを全く損なわず、時代に適合せず進化することを辞めない、こんな生命力の強い矛盾したバンドはおそらくVOIVODくらいなのではないか。
2013年購入したCDの中で、一番の冒険作だったんじゃないかなぁ。
ここにきてデヴィッド・ボウイである。長野生まれスラッシュメタル育ちのこの私が!
ただ、本編がさほど気にいったというワケではなく、昨年11月にリリースされた『Extra』の楽曲の方にひどく感銘を受けたのであるが、それを足しての総評の順位結果と捉えていただきたい。
まぁもっとアンビエントな音世界を期待していたのだが、割とオーソドックスなロックンロールを奏でていらっしゃった。
しかし、デヴィッド・ボウイに感心持ったなんて、『戦場のメリークリスマス』以来であろうか?
とにかく渋いの一言につきるが、詳しいレビューはまた改めてしたいと考えております。
海外某メタルサイトでは、「日本での人間椅子に対する過小評価は犯罪レベル」などとレビューされているのだそうだ。
そんな犯罪者天国の日本でも、昨年のオズフェスト出演効果は今年に入ってもとどまることを知らず、今月のO-EAST(1300人規模)でのライブは満員御礼という、過去最大の動員数を記録したとのことだ。いや、おめでとう!
この年代モノのワインのごとき熟したハードロック的味わい深さと、和の情緒が合わさった人間椅子の不可思議な音楽性の魅力にまだ気づかない者は、一生犯罪者のレッテルを貼られたままでいることを覚悟したほうがいい。
まぁ本作は、倦怠気味だったここ最近の作品と比べて、一歩抜きんでたヘヴィメタリックな作風に仕上がったが、突然の人気に慢心することなく、さらなるレベルアップを目指して、古参の椅子ファンをも「エパダだ!」と言わしめるほどの怪作を期待したいところである。
今日の1曲:『死者より』/ 坂本慎太郎
なんか一年に一回、年賀状だけで繋がる
遠い知人みたいな立ち位置ですみません。
今年もこの季節が来ましたねー。
しかも、私もデヴィッド・ボウイはベストソングに選んでて
またまた意外なところでカブリましたね!!
今年も我が道を突き進んで下さい!!
と、今回ばかりはバラエティに溢れてるとは、ちょっと・・・・・
新しいCD買わんもんで、この企画も毎年いっぱいいっぱいですわ。
まぁめいぐるとさんとカブるとすれば、デヴィッド・ボウイぐらいしかないんじゃないかとは思てました。
我が道をいってるつもりが、人間椅子もクトゥルーも最近人気出てきたんで、突き進み甲斐がどうも・・・・
つーことで、また来年のこの時期にお会いしましょう?
いや、そう言わず、来月でも再来月でも(笑)。
たかじんの件、笠置の件、コメしようとしているうちに、
時間が経過してしまいました。笠置は年3~4回所要で
通るんですよ。笠置から柳生にぬけ、三重に出ます。
あましんさんのチャレンジした山は、橋を渡って左手の
ゲートから入るんですよね。いつも気になってました。
アップありがとう。虚空蔵石は素晴らしい迫力ですね。
あと、ドキドキしながらレコード大賞のベスト5を拝見。
とくにボウイのPVは心から堪能しました。美しいっ!
彼は自分の美しさ、この世の美しいものを魅せるのに
たけているアーティストですね。まだ一線だと確信しました。
音楽性については、自分に全然データがないので、
のちの具体的なレビューを楽しみにしていますね。
ところで、うちには人間椅子倶楽部から初めて冊子が
送られてきましたよ。全国ツアーレポのほかに、
「曼燈籠」全曲メンバー解説、ワジーの自前ギター
コレクション解説、研ちゃんの日々の食生活解説など、
ファンにはたまらない内容でした。おいしい1冊です!
あ、笠置の道を抜けて三重に行く方法があったんですか?
僕は昔163ずっとまっすぐ行って三重行ってたけど、笠置抜けた方が近道みたいですね。
笠置史跡、想定外の苦労が待ち受けてましたけど、まぁブログのいいネタにはなりました。
もう一回くらい笠置山チャレンジしたいんですが、あの恐怖の山道がどうも・・・
ボウイは艶カッコいいっすよね。この人のナルシスト感はハンパないなと。
ヴィジュアル系の元祖的存在なのかな。まぁ日本のV系とは音楽スタイルが全然違いますが。
椅子は最近メディアの方でもよく取り上げられてますね。
昨年はギターマガジンに和嶋氏のカラー写真が2ページにまたがってデカデカと掲載されましたし。
今月のヤングギターにも和嶋氏のエフェクター特集載ってましたよ。