元NAPALM DEATHのギタリスト、ジャスティン・ブロードリックが88年に結成したのが、このインダストリアル・バンドGODFLESH。
ちなみにジャスティンは、NAPALM DEATHでは1st『SCUM』のA面のみのレコーディング参加で、あのトータルタイム2秒で有名な“YOU SUFFER”のギターを弾いてる張本人である。
このGODFLESHが、今月まさかの初来日って聞いたときはビックラこいた。
GODFLESHのサウンドに出会った当時は、まだロック一直線の頃で打ち込み系にはほとんど免疫がなかったんだが、冷酷なまでに打ち出される無機質なドラムマシーンの連打に、重くのしかかるヘヴィリフ、そして不穏に渦巻くこのノイズギターの不協和音に、言いしれぬ不健全なケミストリーを感じ、こういうのもアリだなと思った。
まぁ情緒不安や体調の優れぬときに聴くと、ストレスの溜まる音の責め苦以外のなにものでもない音楽だが、残忍非道な気分に浸りたいときや、献血で血を抜いて気持ち良くなったときなどに聴くと、この拷問めいたデジタルビートのジワジワ感と、神経を逆撫でにするノイズギターのカオティックさにだんだん恍惚感を覚えること請け合いである。
思えば、PANTERAや『ブラック・アルバム』を引き金に、メタルが暗黒時代に向かわんとしていたあの頃、“聴覚刺激”をモットーとするイヤーエイクは、実に多種多様なバンドを次々世に送り出していた。
特にNAPALM DEATHからの卒業生による新プロジェクトにはユニークなものが多く、各々が極端なまでに異質なサウンドを追求していた。ビル・スティアの残虐ゴア・バンドCARCASS、ミック・ハリスのインプロヴィゼーション・ユニットのPAINKILLERなど。
リー・ドリアンのCATHEDRALなんかもそうだが、スピードを極限まで極めた者が挙句の果に行き着いたのが、超スローで息苦しいほどのダークさであるっていうのもおもしろい。GODFLESHもそのダークさ加減ではCATHEDRALに退けをとっておらず、ドラムマシーンを導入してまで徹底したヘヴィさを追求するそのなりふりかまわぬ姿勢がカッコいいなと思った。
当初はシアトルを発祥としたグランジなどのダークでヘヴィなサウンドがもてはやされていた時代だが、米産のはどこか垢抜けていてカチっとしたまとまりがあってなんか馴染めなかった。やはり土地柄のせいであろうか。
GODFLESHは「MINISTRYへのイギリスからの回答」なんて言われていたが、MINISTRYほどの人気が出なかったのは、やはり健全な心の者が聴くにはあまりにも病的なカオティックさと、女子供を寄せつけぬ過酷さがそのサウンドに内在していたからであろう。
本質的なものは、NAPALM DEATHの頃からちっとも変わっていないのである。
今日の1曲:『STREETCLEANER』/ GODFLESH
ちなみにジャスティンは、NAPALM DEATHでは1st『SCUM』のA面のみのレコーディング参加で、あのトータルタイム2秒で有名な“YOU SUFFER”のギターを弾いてる張本人である。
このGODFLESHが、今月まさかの初来日って聞いたときはビックラこいた。
GODFLESHのサウンドに出会った当時は、まだロック一直線の頃で打ち込み系にはほとんど免疫がなかったんだが、冷酷なまでに打ち出される無機質なドラムマシーンの連打に、重くのしかかるヘヴィリフ、そして不穏に渦巻くこのノイズギターの不協和音に、言いしれぬ不健全なケミストリーを感じ、こういうのもアリだなと思った。
まぁ情緒不安や体調の優れぬときに聴くと、ストレスの溜まる音の責め苦以外のなにものでもない音楽だが、残忍非道な気分に浸りたいときや、献血で血を抜いて気持ち良くなったときなどに聴くと、この拷問めいたデジタルビートのジワジワ感と、神経を逆撫でにするノイズギターのカオティックさにだんだん恍惚感を覚えること請け合いである。
思えば、PANTERAや『ブラック・アルバム』を引き金に、メタルが暗黒時代に向かわんとしていたあの頃、“聴覚刺激”をモットーとするイヤーエイクは、実に多種多様なバンドを次々世に送り出していた。
特にNAPALM DEATHからの卒業生による新プロジェクトにはユニークなものが多く、各々が極端なまでに異質なサウンドを追求していた。ビル・スティアの残虐ゴア・バンドCARCASS、ミック・ハリスのインプロヴィゼーション・ユニットのPAINKILLERなど。
リー・ドリアンのCATHEDRALなんかもそうだが、スピードを極限まで極めた者が挙句の果に行き着いたのが、超スローで息苦しいほどのダークさであるっていうのもおもしろい。GODFLESHもそのダークさ加減ではCATHEDRALに退けをとっておらず、ドラムマシーンを導入してまで徹底したヘヴィさを追求するそのなりふりかまわぬ姿勢がカッコいいなと思った。
当初はシアトルを発祥としたグランジなどのダークでヘヴィなサウンドがもてはやされていた時代だが、米産のはどこか垢抜けていてカチっとしたまとまりがあってなんか馴染めなかった。やはり土地柄のせいであろうか。
GODFLESHは「MINISTRYへのイギリスからの回答」なんて言われていたが、MINISTRYほどの人気が出なかったのは、やはり健全な心の者が聴くにはあまりにも病的なカオティックさと、女子供を寄せつけぬ過酷さがそのサウンドに内在していたからであろう。
本質的なものは、NAPALM DEATHの頃からちっとも変わっていないのである。
今日の1曲:『STREETCLEANER』/ GODFLESH
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