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ぱびゅぱびゅ!!
みなさん、もう薄々お気づきかと思いますが、現在きゃりーぱみゅぱみゅにゾッコンである。
正直ヴァン・ヘイレンのライブ会場へ向かう途中も頭の中では、きゃりーの曲がずっと流れっぱなしだった。まぁ奇遇にもヴァン・ヘイレンの大阪追加公演日と、きゃりーのフルレンス第二弾『なんだこれくしょん』の発売日が重なってしまったのがマズかった。エディが大腸憩室炎にならなけりゃこんな鉢合わせにはならなかったんだ。
会場でもタワレコセールのきゃりーの団扇持ってる人おったし。
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で、今回のきゃりー作品もゴキゲンだね。
前作は全体的にはフワフワしていて、前半ブっ飛ばし過ぎの後半ヘロヘロという感じだったが、今回のは曲の配置にも工夫が感じられ、全体的に密度の濃い内容となっており、一聴目は歳のせいもあってか正直疲労感を覚えた。
今回ももちろん全編中田ヤスタカプロデュース。歌い手に、歌い上げずなるべく不要な感情表現をさせないのは、Perfumeと同じ手法である。
ただ、今回はきゃりーの自由奔放なキャラに触発されたかのような色鮮やかな楽曲が並び、かなりヴァリエーションに富んでいる。
やはり、テクノポップという括りのある、最近すこし格調高くなってしまったPerfumeと比べ、きゃりーの方が振り幅が広く、今中田氏にとって色々なことが試せる格好の素材なのだと思う。
にしても、今回はキャラもんが目立つな。忍者にモンスターに宇宙人と、きゃりーの七変化ファッションショーといったところか。
auのCMでおなじみ“にんじゃりばんばん”なんか、忍者とかベタなテーマで、大和撫子な合いの手や和テイストな音色が散りばめられてかなりベタなんだが、やはりヤスタカ氏の作る楽曲には、それなりの整合感とポップセンスの良さがあってどこかオシャレ。だからギリギリのところで色モノに陥らないのである。
GUのCMで奇抜なカッコとインパクトだけっぽいサビのフレーズで「なんだこれ?」って首を傾げる人もいるだろうが、それだけで判断するのは早計というものだ。
おそらく全体像を知れば、その楽曲のクオリティの高さがわかるだろう。スペーシーな電子音にブっ太いベースとグルーヴが炸裂した、ヤスタカ氏の真骨頂ともいえる、“インベーダーインベーダー”のミックスなんて絶品である。
まぁPerfumeと違って、私のまわりにはきゃりーの共鳴者などひとりもおらんし、アラフォーのオッサンがこの期におよんでこんな小娘の破天荒な楽曲にハマってるなんて、端から見たらヘンタイにしか映ってないのかもしれん。
ただ、きゃりーの曲を聴いてると、案外私の今まで聴いてきた音楽のルーツと繋がる部分が見え隠れしてくるのだ。素のままの何も考えてないようなヴォーカリゼーションが、一時期ハマったHALCALIと重なるのもひとつである。
応援団みたいな太鼓音で始まる電グルっぽい“み”などは、個人的にガーゴイルの珍曲“ぎ”(この曲も和太鼓で始まる)への回答ソングと勝手に思っているのだが、こんなふざけたような楽曲でもカーステで爆音で流すと、もう最高にクールなディスコサウンドとして脳内にズンズン響いてくる。
まぁ一度夜中にコッソリあなたの愛車で試してごらんなさいよ。
そして、クールなエレポップサウンドが爽快なスイーツ称賛ソング、“さいごのアイスクリーム”の世界観は、小島麻由美の“ショートケーキのサンバ”で感じた、我の強い女の子の等身大の天然さと妙にシンクロしてしまった。
初回限定盤は、フォトブック仕様となっており、確かに中身は「なんだこれ?」って感じの写真が満載されている。
ちなみにロケ地は、伊豆しゃぼてん公園だそうだ。
なんだこれ?
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ジャケット写真はこっちのほうがよかったと思う。
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きゃりー版ジャミラ?ここまでくると、もう岡本太郎の世界だな。
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最近はギャルバンドですら、学生服を身にまとったり、近年のアイドルみたいな卑猥な格好をして(つまり男子が喜びそうなコス)客の目を惹こうとする時代なのに、きゃりーは全く世間に媚びてない。
むしろ“グロかわいい”なんていう新境地を開き、世界からも注目を集めるという。
ヤスタカ氏も多分そんなきゃりーの言動にインスパイアされて、どんどん楽曲のアイデアが浮かび上がっていくのだろう。
しかし、たかが大衆向けの歌番組の連中の「歌手ならフツーに歌うことが絶対条件」とか、口パク排除の動きをみせるといった中坊的な了見の狭さには、吐き気をもよおしてしまう。
オマエらがどんだけエラいねん?たかが大衆向けのエンタメやん。
原宿からモデルとして出現した女の子が、ヤスタカ氏のような売れっ子敏腕プロデューサーをも巻き込み、ダンスやファッションなど、各分野のクリエイター達の創作意欲を刺激し、“Kawaii”という日本カルチャーを総合ポップアートの域まで高め、世界に知らしめたきゃりーの求心力ってのは、やはりタダものではない証拠だと思う。
そう、きゃりーぐらいの領域に達すれば、リップシンクであれ何でも許されるのだ。
あの故マイケルだって、ライブで口パクしてるんだぜ。
今日の1曲:『ファッションモンスター』/ きゃりーぱみゅぱみゅ
みなさん、もう薄々お気づきかと思いますが、現在きゃりーぱみゅぱみゅにゾッコンである。
正直ヴァン・ヘイレンのライブ会場へ向かう途中も頭の中では、きゃりーの曲がずっと流れっぱなしだった。まぁ奇遇にもヴァン・ヘイレンの大阪追加公演日と、きゃりーのフルレンス第二弾『なんだこれくしょん』の発売日が重なってしまったのがマズかった。エディが大腸憩室炎にならなけりゃこんな鉢合わせにはならなかったんだ。
会場でもタワレコセールのきゃりーの団扇持ってる人おったし。
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で、今回のきゃりー作品もゴキゲンだね。
前作は全体的にはフワフワしていて、前半ブっ飛ばし過ぎの後半ヘロヘロという感じだったが、今回のは曲の配置にも工夫が感じられ、全体的に密度の濃い内容となっており、一聴目は歳のせいもあってか正直疲労感を覚えた。
今回ももちろん全編中田ヤスタカプロデュース。歌い手に、歌い上げずなるべく不要な感情表現をさせないのは、Perfumeと同じ手法である。
ただ、今回はきゃりーの自由奔放なキャラに触発されたかのような色鮮やかな楽曲が並び、かなりヴァリエーションに富んでいる。
やはり、テクノポップという括りのある、最近すこし格調高くなってしまったPerfumeと比べ、きゃりーの方が振り幅が広く、今中田氏にとって色々なことが試せる格好の素材なのだと思う。
にしても、今回はキャラもんが目立つな。忍者にモンスターに宇宙人と、きゃりーの七変化ファッションショーといったところか。
auのCMでおなじみ“にんじゃりばんばん”なんか、忍者とかベタなテーマで、大和撫子な合いの手や和テイストな音色が散りばめられてかなりベタなんだが、やはりヤスタカ氏の作る楽曲には、それなりの整合感とポップセンスの良さがあってどこかオシャレ。だからギリギリのところで色モノに陥らないのである。
GUのCMで奇抜なカッコとインパクトだけっぽいサビのフレーズで「なんだこれ?」って首を傾げる人もいるだろうが、それだけで判断するのは早計というものだ。
おそらく全体像を知れば、その楽曲のクオリティの高さがわかるだろう。スペーシーな電子音にブっ太いベースとグルーヴが炸裂した、ヤスタカ氏の真骨頂ともいえる、“インベーダーインベーダー”のミックスなんて絶品である。
まぁPerfumeと違って、私のまわりにはきゃりーの共鳴者などひとりもおらんし、アラフォーのオッサンがこの期におよんでこんな小娘の破天荒な楽曲にハマってるなんて、端から見たらヘンタイにしか映ってないのかもしれん。
ただ、きゃりーの曲を聴いてると、案外私の今まで聴いてきた音楽のルーツと繋がる部分が見え隠れしてくるのだ。素のままの何も考えてないようなヴォーカリゼーションが、一時期ハマったHALCALIと重なるのもひとつである。
応援団みたいな太鼓音で始まる電グルっぽい“み”などは、個人的にガーゴイルの珍曲“ぎ”(この曲も和太鼓で始まる)への回答ソングと勝手に思っているのだが、こんなふざけたような楽曲でもカーステで爆音で流すと、もう最高にクールなディスコサウンドとして脳内にズンズン響いてくる。
まぁ一度夜中にコッソリあなたの愛車で試してごらんなさいよ。
そして、クールなエレポップサウンドが爽快なスイーツ称賛ソング、“さいごのアイスクリーム”の世界観は、小島麻由美の“ショートケーキのサンバ”で感じた、我の強い女の子の等身大の天然さと妙にシンクロしてしまった。
初回限定盤は、フォトブック仕様となっており、確かに中身は「なんだこれ?」って感じの写真が満載されている。
ちなみにロケ地は、伊豆しゃぼてん公園だそうだ。
なんだこれ?
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ジャケット写真はこっちのほうがよかったと思う。
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きゃりー版ジャミラ?ここまでくると、もう岡本太郎の世界だな。
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最近はギャルバンドですら、学生服を身にまとったり、近年のアイドルみたいな卑猥な格好をして(つまり男子が喜びそうなコス)客の目を惹こうとする時代なのに、きゃりーは全く世間に媚びてない。
むしろ“グロかわいい”なんていう新境地を開き、世界からも注目を集めるという。
ヤスタカ氏も多分そんなきゃりーの言動にインスパイアされて、どんどん楽曲のアイデアが浮かび上がっていくのだろう。
しかし、たかが大衆向けの歌番組の連中の「歌手ならフツーに歌うことが絶対条件」とか、口パク排除の動きをみせるといった中坊的な了見の狭さには、吐き気をもよおしてしまう。
オマエらがどんだけエラいねん?たかが大衆向けのエンタメやん。
原宿からモデルとして出現した女の子が、ヤスタカ氏のような売れっ子敏腕プロデューサーをも巻き込み、ダンスやファッションなど、各分野のクリエイター達の創作意欲を刺激し、“Kawaii”という日本カルチャーを総合ポップアートの域まで高め、世界に知らしめたきゃりーの求心力ってのは、やはりタダものではない証拠だと思う。
そう、きゃりーぐらいの領域に達すれば、リップシンクであれ何でも許されるのだ。
あの故マイケルだって、ライブで口パクしてるんだぜ。
今日の1曲:『ファッションモンスター』/ きゃりーぱみゅぱみゅ
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