
経済的にマシになったので、やっとこさsalyuの新譜を購入。
いや、これはsalyu×salyuっつー彼女の別プロジェクト。
salyu自らがCORNELIUSこと小山田圭吾氏に直談判して実現した意欲的コラボ企画らしい。
で、約2年の共同作業の末、完成したのが本作『S(o)un(d)beams』。
これがまた従来のsalyu作品とはずいぶん異なる内容に仕上がっている。
音を楽しむと書いて音楽。
本作はまさに、その言葉の意味を具現化したようなアルバム。
「この歌詞、私の心を代弁してるぅ~」みたいな音楽を歌でしかとらえられない勘違い偏狭リスナーには、実験的で抽象的な冒頭からして理解し難いシロモノかもしれないが、こういった曲構成や音色をユニークだな、心地よいなと思えればしめたものなんじゃないかと。
コーネリアスの音源は実は1つも所持してないのだが、多様なヴァリエーションを持つsalyuの歌声を自由自在に合成加工し、アーティスティックに仕上げるこの小山田圭吾氏の繊細緻密なサウンドアレンジメントにはかなり目を見張るものがある。とにかく心地がよい。
一見前衛的エレクトロニカとも捉えられるが、salyuの歌の持つポップ性が柔軟に作用しているため、Bjork、Buffalo Daughterばりに抽象的な音楽というわけでもない。
Salyuがエレガントに歌う“レインブーツで踊りましょう”や、ファンキーなベースラインの“Mirror Neurotic”など、実にバラエティーに富んだ楽曲群が全編にわたって配されているので、集中力がそれほどとぎれることはない。
ちなみに#10“Hostile To Me”はドイツのエレクトロニカ/インディーポップ Lali Punaのカヴァー。
作詞には、元ゆらゆら帝国の坂本慎太郎、いとうせいこう、七尾旅人などの著名人らが携わっているのも興味深い。
Salyuの卓越した歌声が何重にも重なっていく万華鏡のような驚異的な音宇宙を、みなさんも是非体感して欲しい。
今日の1曲:『muse'ic』/ salyu×salyu
いや、これはsalyu×salyuっつー彼女の別プロジェクト。
salyu自らがCORNELIUSこと小山田圭吾氏に直談判して実現した意欲的コラボ企画らしい。
で、約2年の共同作業の末、完成したのが本作『S(o)un(d)beams』。
これがまた従来のsalyu作品とはずいぶん異なる内容に仕上がっている。
音を楽しむと書いて音楽。
本作はまさに、その言葉の意味を具現化したようなアルバム。
「この歌詞、私の心を代弁してるぅ~」みたいな音楽を歌でしかとらえられない勘違い偏狭リスナーには、実験的で抽象的な冒頭からして理解し難いシロモノかもしれないが、こういった曲構成や音色をユニークだな、心地よいなと思えればしめたものなんじゃないかと。
コーネリアスの音源は実は1つも所持してないのだが、多様なヴァリエーションを持つsalyuの歌声を自由自在に合成加工し、アーティスティックに仕上げるこの小山田圭吾氏の繊細緻密なサウンドアレンジメントにはかなり目を見張るものがある。とにかく心地がよい。
一見前衛的エレクトロニカとも捉えられるが、salyuの歌の持つポップ性が柔軟に作用しているため、Bjork、Buffalo Daughterばりに抽象的な音楽というわけでもない。
Salyuがエレガントに歌う“レインブーツで踊りましょう”や、ファンキーなベースラインの“Mirror Neurotic”など、実にバラエティーに富んだ楽曲群が全編にわたって配されているので、集中力がそれほどとぎれることはない。
ちなみに#10“Hostile To Me”はドイツのエレクトロニカ/インディーポップ Lali Punaのカヴァー。
作詞には、元ゆらゆら帝国の坂本慎太郎、いとうせいこう、七尾旅人などの著名人らが携わっているのも興味深い。
Salyuの卓越した歌声が何重にも重なっていく万華鏡のような驚異的な音宇宙を、みなさんも是非体感して欲しい。
今日の1曲:『muse'ic』/ salyu×salyu