「ザンサイアン」とは
「ザン」とは、沖縄最古と言われる昔話に登場する人魚の名。「サイアン」とは、英語で“真の青、シアン色”。この神話的タイトルに込められたものは、強烈な「愛」と「希望」への祈り。失われつつあるものへの思慕と執着。大切に守らなければいけないものへの熱く深い想い。
この時を待っていた・・・
発売日の21日から3日間連続、車の中でもCocco5年ぶりの待望のソロアルバム『ザンサイアン』が現在へヴィーローテーション中である。
確かに活動中止以前の作品と比べると、全体的に楽曲の雰囲気が軽くなってしまっている感じは否めない。
しかし、やはり楽曲が充実しており、ジャケのごとく今までよりよりカラフルな作風で退屈のこない内容に仕上がっている。
一曲目の“音速パンチ”。ま、これはおいといて2曲目“暗黙情事”はやはり予想通りのヘヴィナンバーでした。しかし歌詞が露骨にエロ過ぎるで・・・誰もがイケナイ事を想像してしまうだろう。
そして早くも出た!“way out”“裸体”などでも恒例の金切りスクリーム!!
ただこの曲で絶叫する必要性がわからん?ちょっとカラ回りしているような気がしてならない。絶妙なタイミングでもないし・・・
そして、は?!Coccoがこんな曲を?!なナンバーもありまして“Beauty C”なんか打ち込み系でっせ!!戸惑わしてくれんじゃねぇか!
ほんでもってスウィングジャジーな“Swinging night”。確かにこんなん歌わせても様になってしまうCoccoは凄いのだが、あまりにもひねりがないというか、ありきたりの曲というか、こういうのは小島麻由美か林檎にやらせておけば?という感じである。
初回限定DVDに収録されてたCocco自身の企画・原案・振付プロデュースによるキャバレー仕立てのPVには圧倒されたが・・・
うってかわって“野火”では往来のCocco節が炸裂!!長田氏のギターもメチャメチャかっこいいグルーヴ感を出しております。
“インディゴブルー”なんかドメタルでっせ!Coccoがライヴでヘッドバンギングしている姿が目に浮かんできます。
そしてこのアルバムに入ったことにより最も輝きを放っていたのが先行シングルの“陽の照りながら雨の降る”だ!!
この曲でのCoccoの歌声はなにか他の曲にはない神々しい、なにか沖縄の大地を想わせる崇高さが感じられます。PVも凄く美しくていい感じに仕上がっている。
歌詞の下にコーラスに参加した全64名の人の名前全てがずらりクレジットされてあるのも凄いな。中には『ヴィタール』の監督塚本晋也氏やSWITCHの写真家nanacoさんの名前なんかもある。いや~律儀な人だ。
ラストを飾るのはCoccoらしいのびやかなアップテンポの“Happy Ending”。
私としては以外にもこの曲が今回一番シックリきた感がある。
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