AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

スティル・・・ユー・ターン・ミー・オン

2016年03月13日 | プログレッシヴ草稿
この2、3ヵ月の間というもの、あまりにも大物アーティストの訃報が多過ぎる!
ちょ、ちょっと待ってくれ!という感じだ。

昨日の昼間、大阪のディスクユニオンにフラっと立ち寄ったんだが、店頭にELPの作品がズラっと並べられてあって、店内ではアルバム『恐怖の頭脳改革』がリピートで流れてて気にはなったんだが、まぁディスクユニオンだしそう珍しいことでもないし、その時は全く気づかなかった。
で、夕方頃家帰ってPCつけたら・・・・・

キース・エマーソンさん、自宅にてピストル自殺か・・・・・


いやいや、これはさすがにデマやろ?と思ったが、フォロワーさんやマイミクさんのつぶやきでそれが事実だということを認めざるを得なかった。
来月ビルボードで来日公演が控えていたというのに・・・あまりにも呆気なくて悲劇的すぎる死だ。

キース・エマーソンが5年前、東日本大震災の被災者の為に作った曲『日出ずる国へ』。
今となっては彼自身に対する鎮魂歌にしか聴こえない・・・・




私がキース・エマーソンの音楽に初めて触れたのは、小学生低学年の頃に遡る。
当時話題沸騰であった石ノ森章太郎のマンガをアニメ映画化した『幻魔大戦』のテーマソングである。



映画そのものは見に行ってないが、家にこの主題歌のドーナツシングルがあって、私はそれがいたく気に入っており、とくにB面に収録されていたインスト曲『地球を護る者』が大のお気に入りだった。
もちろんその頃はキースの存在など知る由もなかったのであるが。




まぁメタラーってのは、とにかくキーボーディストなんてものには注目しない傾向にあり、マトモに知っているのはせいぜいジョン・ロードくらい。
最近はそうでもないが当時のB!誌のキーボード部門の人気投票を見てみても、トミー・リー、エディ、ヨシキなどが上位を占めているというなんとも情けない有様なのだ。
そんなメタル少年期を経た私が、高校生になってからなぜかピアノという楽器に惹かれはじめ、なにかキーボードをフューチャーした音楽はないものかと手を出したのがエマーソン、レイク &パーマの代表作『タルカス』だった。




このアルバムを聴いた時はまさに衝撃だった!
ここまでキーボードがフューチャーされたロックアルバムがあるなどとは!
しかも実にスリリングな展開が随所にあって、壮大でストーリーが見えてくるこの不可思議な音楽にもう夢中になってしまった。
これがプログレなのだと!
プログレッシヴロック体験は実はクリムゾンの1stの方が先だったのだが、高校前半の頃はELP、キース・エマーソンにゾッコンで風呂や台所などにもラジカセを持ちこんで常にテープで繰り返し聴いていたのを今でも覚えている。
そして全然とけ込んでなかったクラスで、ロックにほとんど興味のない同級生になにか音楽的な話のキッカケがあればELPのテープを貸し付けたりしていたことも。
(もちろん翌日になんの感想もなく突っ返されたが)

まぁ大学生の頃には、ちょっと聴き過ぎたってのもあり、もっと巧いバンドなどもどんどん出てきて徐々に冷めていってしまって今じゃほとんど聴かなくなったけど、それでもELPの作品はけっこう買いましたよ。
『四部作』なんていうメンバーそれぞれのソロ音源がはいってるやつとか。そん中でキースがオーケストラと共演してるいわゆるピアノ協奏曲なんかけっこう気に入ってて今でも日曜の朝とかに聴きたくなる。




キース・エマーソンの楽曲は、今や我々日本国民にとっては馴染み深いものとなっており、さっき紹介した『幻魔大戦』のアニソンとしてもそうだし、NHK大河ドラマ『平清盛』でも「タルカス」のオーケストラ版が劇中音楽として使用されていた。




でも一番知られている曲と言えば、やっぱこれになるのかな?
まぁこっちはELPでもパウエルの方やけど。

Emerson,Lake&Powell - The Score



キース、辛かったんでしょうね。
安らかに・・・

今日の1曲:『庶民のファンファーレ』/ Emerson Lake & Palmer

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