AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

あけましてクリムゾン!

2022年01月23日 | プログレッシヴ草稿
一昨年の家庭事情により大部屋が1つ空き、その時くらいからずっと計画を温めてた大型テレビ設置計画。
どのサイズにするか、どこのメーカーにするか、どのくらいの値段で折り合いを付けるかで悩みに悩むまま、だんだんと考えるのも面倒くさくなって、一向に購入に踏み切れなかったのであるが・・・

昨年の暮れ、ふと立ち寄ったドンキの家電コーナーでパッと目についたのがパナソVIERAの55型。
数分考え込んで「もうこれでええんやないか」と、即スタッフを呼んで購入に踏み切った。

送料が思ってたより高く(1万!まぁそんなもんらしいが)、自分で持ち帰ることに。
とはいっても一人ではとてもじゃないけど無理で、とりあえずスタッフに車まで運んでもらって、後部座席を倒して運転席を極力前にスライドさせてギリギリ収まった。
帰りの運転がどういう状態だったかはご想像におまかせします。

で、家に着いてからも問題で、まずひとりでは部屋まで運べない。
そこで既婚の姉を呼び出して一緒に運んでもらうほかなかった。
いやいや、近くに住んでくれててほんと助かった。組み立てもひとりではちょっと無理だったであろう。




テレビ台もいろいろ物色してたんだが、これや!というのがなかなか見つからず、とりあえず家にあった折りたたみ机を代用。意外とシックリいったのでもうこのままでええんやないかと。

テレビを自分で購入したのは、かれこれ20年ぶりくらいのことで、自分の部屋にあるテレビは祖母の遺品のブラウン管テレビで、地デジの映るフラット型テレビの購入は今まで考えてはいたんだが、物だらけの狭い部屋の配置事情から設置は難しく、まぁ普段テレビはあんま観ないし、DVD鑑賞はPCで事足りていた。

ではなぜ今回大型テレビを購入したのかというと、まぁ1部屋空いたってのが一番デカいが、ブルーレイ映像を大画面で観たいってのがあった。
実はブルーレイデッキだけは8年前(消費税が5%→8%に上がる前)にすでに購入していた。
今回はその8年間未開封のままだったブルーレイデッキをひっぱり出してきて取り付けたところ、無事起動してくれたんでホッとした。
まぁ4K対応だし、HDの容量以外は最近のとあまりスペックは変わらないんではないかと。録画してまで観たい番組もそんなないしね。


ブルーレイソフトもこの数年間でいくらか取り揃えていた。



私にはブルーレイでどうしても観たかったものがあった。
それはテレビを買った2日後の30日に届けられた。


そう、キング・クリムゾンの『Meltdown Live in Mexico』。

なにしろ、この映像はブルーレイでしか発売されていないシロモノだ。
こいつを鑑賞するために、私は大画面テレビを購入したといっても過言ではないかもしれない。




本作は、体調不良のため一時離脱していたビル・リーフリンがキーボーディストとして復帰し、ビルの代役だったジェレミー・ステイシーはそのままトリプルドラマーの一員として残り、90年代の『THRAK』期を凌ぐ8人編成という大所帯で行われた2017年夏の北米ツアーから4日間に渡り行われた同年7月メキシコのMEXICO CITY公演音源から選曲/編纂されたLIVE音源をCD3枚、そしてその映像をBLU-RAY1枚に収めたテンコ盛り4枚組ライブ盤。

リリース当時、気にはなってたんだが、2015年の日本公演を収めた『RADICAL ACTION TO UNSEAT THE HOLD OF MONKEY MIND』のDVDもあったし、本映像はブルーレイ盤でしか出てなくてやっぱ高いし、数か月後にすぐ来日公演も控えてたので、その時は触手がのびなかった。


本映像がヤバそうだな、欲しいなと思ったのは、2018年の来日公演でも披露され、その演奏を目の当たりにして、情緒がどうにかなっちゃうほど興奮させられたトリプルドラムの真骨頂ともいえる「Indisciprine」のライブ映像をYOUTUBEで観たときだった。
うん、この映像を観るためだけでも本作を購入する価値あるなと思って。

何回も貼り付けてすみません。しかもこれしかない。



今年の年越しライブ映像鑑賞はこいつしかないなと、昨年年越しそば喰ったあと、すぐに大画面テレビを設置した大部屋に籠り、部屋を真っ暗にしてホームセンターで購入したばかりの安ものの座椅子に腰かけ、その全貌を確認した。




本ライブはジェレミーのジャズスタイルのドラムで始まる「Neurotica」から。
それにしても、本クリムゾンにジェレミーが加わったことの楽曲レパートリーの広がりの効果と言うものは絶大だったと言うしかない。
2018年の時、この得体の知れないドラマーさんが、いきなり「LIZARD」のあの流麗な旋律のピアノを弾き出したときはホンマ度肝抜かれたもんな。
「この人何者!?」って。




本映像では、私が生で拝見できなかった「Cirkus」、そして組曲「LIZARD」から「戦場のガラスの涙 including ⅰ.夜明けの歌 ⅱ.最後の戦い ⅲ.ルーパート王子の嘆き」が演奏されている。
う~ん、とてもレアなんだがドラムの2人がなんかインプロフィルインを持て余してる感がハンパない。つか2人もいらん。
フリップも上から「コラ、ちょっとオマエ叩き過ぎやろ」と言いたげな感じで睨んでいたように見えたのは、気のせいかしら?
とにかく長編なんでけっこうキツいというか、お腹いっぱいになる。


そして年が明け、しばらくしてから・・・・・

早くも「Furacture」キターーーーーーっ!!!!!

フリップ翁ほんまに弾いてはる!ピロピロピロピロ弾いてはる!
なんちゅー貴重な映像や!まさか翁のこの曲の演奏姿が拝めるとは!



本ライブ映像は、2015~2017年にかけてのツアーで演奏されたセトリの、まさにいいとこ取りみたいな内容といっても過言ではない。
昨年のライブが集大成?いやいや、この映像こそ集大成だろう。
まぁ「Easy Money」、「太陽と戦慄 Pt.1」、「船乗りの話」なんかは、日本公演のやつの方がアレンジよかったと思うが。

とにかく、2015年ライブ『Radical Action~』よりさらにグレードアップしており、映像も綺麗だしカメラアングルもよい。
まぁブルーレイだからってのもあるのだろうが。
しかし、これだけのテンコ盛り映像がディスク1枚に収まりきれちゃうんだからね。


メル・コリンズもいろんな管楽器を取り揃えて奮闘。



てかこの人もフルート弾けはるんや、器用やな。



8分割!!



そして、この日の「21世紀の精神異常者」もすごかった!
間奏部分では、まず最初のジェレミーとトニー・レヴィンの一騎打ちとなるジャジー展開が素晴らしい。そこに珍しくフリップのワウを駆使したギターが切り込んでくるカッコよさったらない。それを引き継いだメルのサックスソロも絶品。
ひととおりのソロが終わり、ジェレミーとメルが「決まったな!」って感じのアイコンタクトを交わしてるのがいい。


そして恒例のギャヴィン・ハリソンの超絶ドラムソロ!!やはり会場が沸き立つ。


この時のソロはニール・パートみたいに電子ドラムパッドを交えた音色がたまらない。
(途中で「Smoke on the Water」のフレーズ挿れた?)
手をとめてる他のメンバーたちも圧倒されてる様子。
もう圧巻と言うほかない。


そして、演奏を決めたときのフリップ翁のドヤ笑顔が萌える。



大画面でキング・クリムゾンの映像観ながら、なんかひとり贅沢な年越しを過ごした感じだったけど、この濃すぎる膨大な内容量は2日に分けて観るのがいいかもね。
ちょっとお腹いっぱいすぎ。

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