新・日記どす(DOS)

写真は「ビートルズ」のヘルプごっこ(笑)~音楽からB級スポット訪問記まで、幅広くいろんなことを…笑いをこめて…綴ります~

2020年12月…立川志の輔独演会…穂の国とよはし芸術劇場PLATにて…第2部!

2021-09-09 05:54:54 | お笑い

2020年12月

穂の国とよはし芸術劇場PLATでの公演

 

立川志の輔独演会

 

 

換気が主目的になってる休憩を挟んで

 

第2部…

 

の様子を早速

魅力いっぱい、笑い過ぎて楽しすぎる、立川志の輔さんの落語の演目を以下にだらだらと…書き綴りますね…

 

あ、ここからは演目のネタバレになってしまいますので、立川志の輔さんの落語をまっさらの気持ちで聴きたい方は、ここで、お別れということで、懲りずにまた遊びにきてくださいね…また明日…

 

 

 

ではでは早速レポをば…だらだらと…

 

まずは

山中信人さんの津軽三味線

1曲目の後半からは

「さくらさくら」

 

激しさと緩やかさを兼ね備え

激しく奏でるときなんかは、桜が舞い散るような情景が心象風景に浮かび上がる…

 

演奏後は、自己紹介

なんでも、埼玉県出身??

今、新型コロナウイルス蔓延のため、人々の心が冷え切ってて、まるで心の中は真冬のようなそんな時代…そんな中で春のような暖かい時期が心の中にも来ることを願って演奏したと…

続いては

3歳で失明した高橋竹山先生の曲をと

力強い華やかな曲ではないけど、今年3月からステージで演奏する機会がなくなって大変だったけど、高橋竹山先生は、ステージではなく、玄関の前で津軽三味線を弾いて、時にはうるさいなんて言われながらも演奏していた…その先生のことを思うと、自分は幸せなんだなと感じると語って

 

「津軽節」

ワビサビの感じる情緒豊かな心に沁みる旋律…

しっとりとした曲でした…

 

ありきたりな感想ですが…日本に生まれてよかったなと…

 

演奏終えて、山中信人さん

自分の境遇なんてたいしたことはないと思う…たくさんのお客さんの前で演奏できることは幸せと語り

ラストは津軽三味線で一番有名な曲をと…

「帰ってこいよ」じゃないよ!と笑わせつつ

なんでもこの山中信人さん

津軽三味線の世界大会2016、2017、2018と優勝して

殿堂入りしたそうな…

 

そんな彼の奏でる

「津軽じょんがら節」

強弱のアクセントが荒れ狂う波のよう

2階席から眺めてても、凄い迫力の演奏でした!

 

さてさて続いては

お待ちかねの

立川志の輔さん

先ほど演奏した津軽三味線の方、3年連続、その津軽三味線の大会で優勝している方が、埼玉に住んでいる…笑

実に不思議だと口にしながら、考えれば落語も上方落語だからと言って、すべての噺家が大阪に住んでいる訳ではないから…と、ひとりで「がってん」…笑…しながら…

早くも「師走」、今年も終わる!実に早いなあと

今年を振り返ると、毎日、新型コロナウイルス感染者数が多かったり少なかったりと…それを聞いて、今年は終わっていく感じがすると…

新型コロナウイルスが誕生したのを、今年の2月にきいたのだけれど、未だに旧型がどういう型なのかを誰も教えてくれない…笑…旧型はこうだったので、新型は旧型に比べて、この辺に注意していきましょうみたいな情報が欲しいのに…と…

今年の夏の松本での公演の前に長野駅で乗り換えの時間があったので、そこの駅前のビルで、靴(スニーカー)を買った時の話をマクラに…

スニーカーを買ったら、レジでわざわざ箱から靴を取り出して、箱なしで、靴を差し出し、袋をお持ちですかって尋ねてきたんだって…

志の輔さんが「もっていない」と返答すると…

「紙袋」が15円かかる!!という…

 

ここで、志の輔さん

7月1日から、環境のために、レジ袋無料は廃止になって、自分の持ってきた袋の中に入れましょうというのをスーパーなどでやっているのは、当然知っている…

プラスチックの袋なら有料もわかるけど…と思いながら、15円払って紙袋…店のロゴが入った紙袋…

これが15円…おそらく6月30日までは無料だったもの…

なんで紙袋に15円必要なのか…プラスチックの袋なら分かるけど…これ紙袋じゃん!

紙袋に15円とるのはおかしくないか?

プラスチックの袋はタダじゃないんだと、7月1日から無料配布は廃止になったのは知ってるけど、紙袋はおかしいよね…

と語りながら

会場を見渡して、志の輔さん

「今の会場の雰囲気で分かります…誰も賛同していないなってことは…」と笑わせる!!

 

でも、志の輔さんの疑問は、残ったまま…

店のロゴが入った紙袋まで有料はおかしいと…

だったら、箱ごとくれればいいのに…

箱から出すのなら、せめて店の前まで、店員がついてきて、万引きじゃありませんよと言ってくれなきゃ…と

 

これをマクラに

なんかあんなふうに言われるとは思わなかったのに…と日常生活で驚くことがあると…

 

演目…

「井戸の茶碗」

 

「くずや~」のと威勢の良い呼び声から始まる…

くず屋の清兵衛が、道を呼び声を挙げて歩いていると

身なりが粗末なお嬢さんに呼び止められる

家に入ると、待っていたのはその父、千代田卜斎と名乗るご浪人…

紙屑はこれでいくらかと千代田卜斎に尋ねられ、他の屑屋だと六文で買い取るところを七文で買い取りますと応えると…

七文ではちと苦しいのでと

すすけた仏像を出し「この仏像はいくらだ?」と

目利きがきかないので、屑屋の仲間から、お前は屑だけにしろよ!と…そういうものには手をだすんじゃないと言われているので、私は紙くずしか買わないと答えれば…

千代田卜斎が語る…

娘や私の身なりを見て怪しいものだと思っているかもしれないが、そうではない…私は、もとはしかるべきところに仕官していたが、今では、昼間は子供に手習いを教え、夜は街に出て易者をしておるが、連日の雨で夜の易者の仕事が思うようにいかず…やりくりが苦しくて、この仏像をいくらかで買っていただければと思ったと…

その話に親子の貧しさに同情してしまったくず屋の清兵衛

「では、二百文でお預かりして、二百文よりも高く売れたら、高く売れた分を半分ずつするというのでいかがでしょう」と

それに対して千代田卜斎は

「二百文と踏んだのなら二百文でいい」と言い張るが

くず屋の清兵衛も

「目が利かない私ですので、二百文でお預かりするだけだ」と言い放って、仏像を預かることに…

我が家である長屋へ帰る途中に

高木様のお屋敷があって、高窓から、侍が声を掛ける…

「背中にしょっているものはなにか、それは、ぶつが、そうか、ぶつか、ぞうか?」…と…笑

「仏像です」と応えると

床の間に飾っておくものを探していたところで、ちょうどよい、この仏像はいくらだと問う…

くず屋の清兵衛は、正直に二百文で預かってきたものだと答えると「三百文」で買うと…

な、なんと百文の儲け!!!

仏像を買ったその侍の名は高木佐太夫

独り身で、下男と二人暮らし…

その下男が、すすけた仏像ををぬるま湯で洗っていた…すると仏像の底に貼っていた紙がはがれ、な、なんと中から小判で五十両でてきたのだ…

 

三百文で買った仏像から、五十両が!!!

高木様は

「仏像は買ったが五十両は買った覚えはない。自分の物ではないので、売り主に返してやれ」と…

しかし、あの仏像を売ったくず屋の手掛かりはない…

お屋敷の高窓から眺め

屑屋が通るのを待つ下男…

 

屑屋に次々と声をかけるもなかなかみつからない…

屑屋に次々に声を掛ける下男…お前は違う!お前は違う!!と…

この噂は、屑屋の清兵衛のいる長屋にも広がる!!

噂には背びれ尾びれがついて…

「もし、お前だ!と言われたら命はないのではないか」と

あの高木のお侍のお父ちゃんを斬ったものが、屑屋になって身を変えて潜んでいるのではないか…と

窓からこうして観られてて、「お前だ!」と言われたら命はないぞ!といった噂が広がる!広がる!!

屑屋の清兵衛は、長屋に帰るとき必ず、高木様のお屋敷の前を通る…

その噂をきいた屑屋の清兵衛

仲間に、それはたぶん私を探していると打ち明ける…

「…というのは、仏像を三百文で売ったから」と

この話をきいて責める仲間たち

「なんで、目が利かないのに売ったんだ!きっと首が転げおちたんだ…あんな縁起の悪いものはと、あの野郎の首を仏像と同じように」と…

 

「絶対に通っちゃダメだから…」と言われても

この長屋からは、お屋敷の前を通らない訳にはいかない…他に道がないんだから…

せめて、お屋敷の前を通るときだけは「くずや~」って言わないようにと…

 

でも、ある日、ずっと黙っていたのに…つい癖がでて「くずや~」と…

見つかってしまってから、慌てて「石焼き芋~」と言い換えても遅かった…

お屋敷に連れていかれる屑屋の清兵衛

泣きながら「三百文はお返しします!」と

それに対して高木のお侍様

「うろたえるな、落ち着け屑屋…ぬるま湯で磨いておったらな…」

「だから、首が落ちるんだ…」

 

「???そうではない、仏像の中から50両がでてきた」と…

高木のお侍様は

「仏像は買ったが、この五十両を買った覚えがない!返してやれ!」と

屑屋の清兵衛は千代田卜斎のことを思う…

昼間は子供に手習いを教え、夜は街に出て易者をしておるが、連日の雨ででられない…品のいいかわいいお嬢さんがみすぼらしい格好でいるのは…ということで二百文で仏像を預かったいきさつもあり、この五十両は、さぞ喜ぶことに違いないと…

そう思って、屑屋の清兵衛は千代田卜斎のところに行けば

千代田卜斎は、まず、のっけから、三百文で売れたから分けて五十文??そちらが勝手に儲かった分を分けると決めたと…五十文ですら頑なに受け取ろうとしない千代田卜斎さん

「五十両??なんだこれは??売ったからにはもうこの金は自分のものではないから受け取るわけにはいかない…このようなはしくれでも武士、受け取れないものがある、五十両を受け取る訳にはいかない」

と…突っぱねる…

 

その旨を、高木のお侍さんに話すと

高木様も高木様で

これは、ぬるま湯で磨いている時にでてきた…私は仏像を買っただけで、五十両を買ったのではない!

 

とつっぱね!

 

受け取れん!受け取れん!!返してきなさい!と

行ったり来たりの

屑屋の清兵衛

「売ったものを後から出てきたからと言って受け取れん!」と千代田卜斎さん

 

私は仏像を買っただけで、五十両を買ったのではない!と高木の侍さん!

 

お互い意地の張り合い

 

「そこまで私のいうことをきけんか!娘!刀をもってまいれ!」と千代田卜斎さん

 

えっ??刀??私、何をしました???

 

「お金を返そうとしたら、刀を振り回されました」と

高木様に報告すれば

「お前は、そんなことで帰ってきたのか??おい、下男!槍をもってこい!!」

千代田さんは「刀を!!」「刀を!!」「刀を!!」

高木様は「槍を!!」「槍を!!」「槍を!!」

お屋敷と長屋を行ったり来たりしながら

屑屋の清兵衛

こんなのを落としたり人に盗られたりしたら、死んでも死にきれない…と

なんとか長屋に戻った屑屋の清兵衛は、大家さんに相談する…

大家は五十両を三つに分け、「高木様に二十両、卜斎さまに二十両、清兵衛に十両」の案を出し…清兵衛と一緒に出掛ける…

高木様は了承し受け取ってくれたが、卜斎さんは受け取ろうとしない…

 

ここで大家に

「何か一品預ければ、お金を受け取ったのではない…売ったのだ!ということになるから、」と言われ

それならと、やっと納得した卜斎さまは、この浪人がいつも使っている古い汚れた茶碗を高木様に譲るということで納得し…二十両の金を受け取る…

 

ここで、立川志の輔さん

千代田卜斎の茶碗が一つ、高木様に渡りましたところで、本日、これをもちまして、終了…なんてことになると、みなさんは今晩眠れないでしょう…何だったんだ?あの話は??みたいなことになって…なんて言ってお客さんの関心をより惹かせて

再度、落語の世界へ…

この美談が噂となり、その美談は、細川の殿様の方まで届くことになる…

 

その茶碗をぜひみたいと、細川の殿様…

となれば、高木様、慌てて、一生懸命茶碗を磨いて磨いて…

きれいな桐の箱に入れまして木箱に墨で「茶碗」とかいて、紐を掛けてもっていたんだそうな…

細川の殿様の元に、たまたま、出入りの目利き、今でいう鑑定家がそばにいて、これを拝見し、これが、関ヶ原の戦いで行方知らずになっていた青色の茶碗だと判り、細川の殿様が三百両で買い上げる…

 

三百両を前に、考え込んでしまったのは高木様…

「この金は私のものではない、かといって千代田卜斎は受け取らないだろう…あ、こうしよう!私が半分の150両受け取ることにして、向こうも150両受け取るべし」と

そうか、あいつに届けてもらおう!

と高木様に呼ばれたのが、またまた屑屋の清兵衛

高木様、武士が屑屋の清兵衛に頭をさげる…

困っている清兵衛に「そもそもお前が仏像をもってくるから、こんなことになってるんだ」とダメ押し…

仕方なく屑屋の清兵衛が、150両、届けることに…

清兵衛は言う

「ものすごい茶碗だったようで、300両で売れたので150両ずつ!」

 

それに対して千代田卜斎が叫ぶ!

「娘よ!刀を!!」

 

もう清兵衛はやけくそ!

 

「はい、どうぞ!どうぞ!斬ってください!もう斬られようが斬られまいが、かまわない」と

 

でも、本当に斬るんだったら、斬られる前に一言言いたい

「返したかったら、自分で返せー!」

 

客席大爆笑!!

 

これには千代田卜斎も困ったが、

「もう渡す物もない…独身の高木殿は正直なお方のようだから娘を嫁に差し上げ、結納代わりなら金を受け取る」と…

 

独り身の高木様

この話は、さぞ喜ぶに違いないと…
さっそく清兵衛は高木様のところに行ってこの事を伝える

 

「良い娘だからお貰いになりなさい。今は貧乏でひどい姿をしていますが、高木様の手で磨いてご覧なさい、美人になりますよ」

 

サゲは高木さまのこの一言…

「いやぁ、もう磨くのはよそう…また小判が出るといけない」

 

 

噺を終えて立川志の輔さん

20分も予定の時間を過ぎてしまったと…今度の落語独演会では、20分少なく…なんて笑わせながら

イロイロ迷いながらも行うことができた今回の公演について関係者そして、集まってくれたお客さんに感謝しつつ

日本、いや世界中が新型コロナウイルスに襲われているときに、まずバッサリと切られるものがエンターテイメント

なにもこんなときに「生」できかなくても…と…インターネットで配信、カメラに向かって、喋るのが流れる…これってやってる方も、観ている人がどう思っているか全くわからないので、実に辛いこと…なんて話をしながら…

 

こうして集まれる場所があるということ…新型コロナウイルスがくる前は、毎年、毎年、超満員が当たり前だった…

市松模様のような空席を観たことがなかった…あ、これは嘘です…と語りながらも

お客さんが目の前にいることがどんなに素晴らしいことか、今回の出来事で痛感したと

「生」でみんなで同じものを見てもらうことの大切さを、悔しくもコロナウイルスが教えてくれた今回、こうしてお客さんが足を運んでくれていることが、どんだけ大変なことかも感じたととまとめつつ…

今、こうして喋っているのは、急には立ち上がれないかも知れないからと笑わせる!

 

今は、全国で客席は市松模様…隣は空いていて、肘掛けの取り合いをしなくてよくて、ああ、コロナの頃はよかったね…なんてことのならないように、回復を願いつつ

満員のお客さんで迎えられるようにと

会館の方に成り代わって挨拶されて…笑…今回の公演はお開きとなったのでした…

 

登場人物がすべて善人たちである「井戸の茶碗」の噺

 

今、新型コロナウイルスが蔓延してて、人々の心が荒んじゃってるだろうから、今回、志の輔さんはこの噺を選んだような気がして…

 

どうか、新型コロナウイルスの終息の「いど・ちゃわん(井戸・茶碗)」なんてことのなりませんように???

 

あ、「いど・ちゃわん(井戸・茶碗)」じゃなくて

「めど、たたん(目途・立たん!)」でありましたね…笑

 

このオヤジギャグ、苦しすぎるー!!

 

 



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