東大阪でそろばん教室を運営しているの先生のブログ 関西珠算瓢箪山教場・石切教場

子供たちから教えられたこと、感じたことを想いのままに綴ります。

24年

2019-01-17 05:46:00 | 日記
 平成7年1月17日に発生した阪神淡路大震災から24年が過ぎた。

 この震災のあとにもたくさんの自然災害が起こった。

 発災後しばらくは報道がされるが、数年もすると人々の生活はもとに戻っていく。

 そしてまた大きな災害が起こると、忘れていた人々に大きな被害が起こる。

 少しの教訓を覚えていれば防げる被害がたくさんある。

 私は地震と断層を専門に研究した。教育学部出身だが。

 教育学の教授に「あなたは教育学部なのに、理学の研究をするんですか?」と問われた。

 私は「理科の本質は、なぜ?なに?を追求すること。この経験がない教師が、理科の本質を伝えられるとは思いません」と答えました。

 その教授はしばらく言い澱んだ後「それも1つの考え方ですね。私は正しいとは思わないが、あなたはその道を信じていきなさい」と答えた。

 理科の教師ではなく、そろばんの先生を始めて丸18年が過ぎた。雇われ塾講師として教育に携わって21年目になった。

 自分の立場でできることは「地震とは? 自然災害とは?」を伝え続けること。

 東日本大震災のあとは、生徒たちの不安から来る質問に答え続けた。

 私ができることは、教え子に伝え続けること。理科の。そろばんの。塾の先生として。

 震災の記憶が風化していると言われる。それはそうだと思う。

 今日という日に集会や講和を学校がしなくなった。担任の先生もお話をしなくなった。

 毎年教え子に確認しているから。少なくとも教え子の学校では行われていない。ここ何年も。

 だから私は伝え続ける。未来を託された子供たちに伝えることが、私の責務だと思うから。

 天国から未来を託された子供たちを見守ってくださっている皆様に答えることが、今を生きる大人としての責務だと思うから。

 英語四技能よりも、アクティブラーニングよりも、共通テストよりも大切なことだと思うから。

 人として、大人として、阪神淡路大震災を経験した者として、私は伝え続けます。

 阪神淡路大震災はもちろんのこと、全ての自然災害で天国へ旅立たれた皆様へ祈りを込めて、私は伝えます。

 どうかどうか、心安らかにお過ごしください。そして私たちを見守ってください。
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