今年度の入試結果がすべて揃いました。
高校入試は当教室の生徒、そろばん教室卒業後も入学まで関わった生徒の全員が第一志望に合格しました。
大学入試は悪くとも第二志望合格となり、全員が現役での進学を決めました。
今年度受験の生徒は、中学校・高校の3年間を禍の中で過ごしたわけです。そんな中でも、腐ることなく自分にむき合い頑張ってくれました。
この全員が口を揃えて言ってくれることが1つあります。それは「今やったら兄せん(←私のことです)の言ってることが分かる。全部ちゃんと繋がってんねんな〜」ということですね。
そろばんを習っていた頃に「やらせて」いた漢字学習・夏休みチャレンジ(暗誦課題)、都道府県、県庁所在地を全部漢字で覚える、毎日やらなきゃいけない課題を出す…。ひたすらに「学年に応じためんどくさいこと」をやらせました。
これが嫌で教室を去っでしまう生徒がいないわけではありません。やらないほうが明らかに指導は楽です。しかしながら「積み上げることの大切さ」を「積み上げるべき期間」が終わってから理解したのでは遅いのです。やらされてでも積み上げるべきは積み上げることが必要です。後から振り返ってその意味がわかったときに、それまで積み上げた量がものを言うのです。
何かの節目に見せてくれる「輝かしい笑顔」は、それまでの積み上げに比例する。私はこう考えています。
時代に合わせてその「やらせる」方法や声かけは変わっていて当たり前です。というか、変わらなければいけません。それは「甘やかす」ということではなく、また「自分でやらないとダメだ」と口で言うだけでもありません。
子どもたちと真正面から取組み、その課題を見つけて、なってほしい姿を伝え続ける。そろばん→塾→高校生活まで関わるという、なんともまあ変則的なやり方だからこそできる部分は大きいのかもしれません。
10年以上関係が続いている教え子が教室にはたくさんいます。こうして長い間お子様をお預けいただくことには感謝しかありません。
辞めたあとも折に触れて報告に来てくれる、そして「行っておいで」と送り出していただける。こうした保護者の皆様の想いにも感謝しかありません。
生徒のみなさんに、保護者の皆様に、支えていただいて23年目の春を迎えることができました。
社会も元へ戻ろうとし始めました。子どもたちもこの3年間を取り戻していかなければなりません。
これからもたくさんの笑顔があふれ、桜が咲きほこる教室にしていきたいと思います❗