東大阪でそろばん教室を運営しているの先生のブログ 関西珠算瓢箪山教場・石切教場

子供たちから教えられたこと、感じたことを想いのままに綴ります。

そろばんで伸びる力 その2 集中力

2012-06-19 00:54:53 | そろばん学習で得るものは?
 さて今日は「集中力」です。

 たとえば、入学後およそ1年前後で到達するレベル「検定7級」では。かけ算を例にしますと、2桁×2桁の問題を計算する過程において、9回前後の指先操作を要求されます。計算中は、かけ算九九を4回唱え、4桁の答えを記入します。その間、一度のミスも許されません。この問題を20回繰り返すと規定問題数を計算し終えたことになります。指先の動きは、約200回程度になります。小学校で九九を学習していない1年生でも、この程度は楽にこなしてしまいます。計算間違えの原因のほとんどが「途中で目を離す」ことに起因します。学習している本人の「できるようになりたい」と思う心が育った時点で、集中力も育ちます。
 さらに、進んで1級まで到達しますと、6桁×5桁の問題を計算する過程において、100回以上の指先操作を要求されます。計算中は、かけ算九九を30回唱え、11桁の答えの記入が求められます。指先の動きは、約2000回程度になります。
 このかけ算20問。制限時間は10分間なんですよ。ちょうど今はやりの学習時間を区切って、複数の中身を一つの授業時間で行う「モジュール授業」の1モジュールがおおよそ15分ですから、昔からそろばんの1種目は子供たちの集中力の持続時間を経験的に把握していたんでしょうね。
このことから「指先は外に出た脳」と言われていますように、ソロバン学習が指先トレーニングによって集中力を育てていることがおわかりいただけると思います。

 そろばん学習でステップアップしていく過程で、訓練するレベルもステップアップし、集中力もステップアップする。という好循環を生み出すことになります。

 指導時に子供たちを見ていますと、小学3年生以下の場合はそろばん6級、4年生~6年生で4級、に合格すると集中力が「ついてきたな!」と感じます。
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そろばんで伸びる力 その1 計算力

2012-06-17 23:45:27 | そろばん学習で得るものは?
そろばんの先生なのに「そろばん」について書いていないことに気づきました。これから気の向いたときに「そろばん学習で身に付くor私が身に着けた力」をご紹介していきます。

まず「計算力」
 そろばん学習を始めた生徒の親御さんの一番の期待は「計算力(暗算力)」ではないでしょうか?ところがそろばんを習ったからといって、残念ながらすぐに計算力は身に付きません。そろばんがはぐくむ計算力は「珠算式暗算」が身について初めてその力が本物になります。
 ではまずそろばんの仕組みから。



 そろばんは一つで「1」を表す「1珠」が4つと一つで「5」を表す「5珠」が「けた」についています。この珠を「はり」にひっつけて数字として読むわけです。読むときには「はり」についている黒い点「定位点」を1の位にして読みます。たくさんあるので自分の使いやすい定位点を1の位にして使用します。

たとえば



これは「4705」と読むわけです。

 さて、お話は一気にワープしてそろばんを「使える」状態になったとします。ここで「珠算式暗算」の登場です。これは、普段自分が使っているそろばんを「脳内イメージ」として脳裏に浮かべ、そのそろばんを脳内で動かして計算するわけです。つまり、計算道具としては何も必要ないわけです。これができるころには、数の仕組みもおのずと理解できてきていますから、「超計算力が身についている]というわけなんですね。紙や鉛筆すらいらないわけで、珠算式暗算を身に付けるか否かで、「入試をも左右する」といわれる所以がここにあるのです。

 つまり、そろばんで身に付く計算力を本物にするためには、珠算式暗算を身に付けることが必要です。ただ「計算ができる」というだけの能力なら1年程度である程度は身に付きますが、一生使える「本物の超計算力」を自分のものにするためには最低3~4年、ちょっとイメージが苦手な生徒なら5~6年かかってしまいます。しかしながら、一生使える特殊能力が身に付くのですから、特に今そろばん学習をがんばっている方は少しでも長く続けてほしいものです。
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今月初のお休みです

2012-06-17 09:31:00 | 日記
 今月は
第一日曜 検定試験の採点
第二日曜 練習会開催
第四日曜 日商検定試験
と予定だらけで、今月唯一のお休みが今日なんですね。
ゆっくり寝て、掃除でもしようかな?

そろばんの先生って、意外と暇に見えて結構忙しいんですよ。平日の午前中も、会議やプリント・教材作成なんかしてます。
でもまあ、子供たちとの触れ合いが楽しくて、苦にはならないんですけどね!
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挨拶をするをきちんとする生徒は

2012-06-17 01:19:40 | 日記
 今小学3年生が優秀です。3級練習中の生徒が2名。もうすぐ3級の練習に入りそうな生徒が2名います。ちなみに私の教室での1級合格の最短は4年生です。指導している先生は高校1年生で1級合格(なんと挑戦9回目…)。今思えばよくまあここまで粘ったものだと思います。そのおかげで今があるんですけどね。
 さて、さきほど紹介した生徒たちにはある共通点があります。それは「大きな声できちんと挨拶をすること」です。
 教室に入ってくるときには「こんにちは、よろしくお願いします」。帰るときには「ありがとうございました。さようなら」と。挨拶をすることは気持ちを切り替えることにもつながります。挨拶をした後は「スッと」自分の世界に入って練習を始めます。本当に小学生とは思えないくらいの集中力を発揮するんです。
 自分自身を振り返ってみると、中学生を過ぎたあたりから挨拶がおざなりになっていた気がします。高校生で気分一新。確か「先生こんばんわ」と大人っぽく挨拶していたような記憶があります。高校生になって最初の検定試験で合格したのも、今思えば挨拶のおかげかもしれませんね。元気よく挨拶!子供たちを伸ばしていく鍵のひとつであると考えています。
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梅雨の時期は

2012-06-16 18:52:02 | 日記
 日本には6月に「梅雨」という試練がありますね。あっ北海道の方々は梅雨は基本的にないんですね。大阪では只今梅雨真っ盛り!昨日は風が強かったこともあり、大変な事件が起こりました。
 中学生の時間帯が始まる直前、二人の女子生徒が深刻な顔つきで
女子生徒 「せんせ~…。あの~…。ちょっといいですか?」
先生   「ど~したん。なんかあった?」



女子生徒 「傘がお亡くなりになりました」
先生   「…。で、どうしたらいいの?」
女子生徒 「弔ってあげてください…」
先生   「はい。じゃあ処分しておきます」

なかなかのことばのセンスに、ちょっぴり笑いも起きました。まあこの雨風の中、傘が壊れる程度のことで済んで内心ほっとしたんですけどね。
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