今週はとある小学校にそろばんボランティア授業に行ってきました。
1時間目~4時間目まで、1クラス2時間ずつの授業です。普段より2時間早く起きて自分の教室の授業が終わるのが22時半くらい。
というわけで、今週は2日間が16時間労働ですね。1月4日から連勤継続中の体にはチョットきついかなー。なんて思います。
この事業は大阪府珠算教育連合会というところが中心となっておこなっており、私は参加して16年目になります。
これまでに授業をしたクラスの数は250以上。ほぼ3年生が対象(昔は4年生も1部ありました)です。
さて、この授業では私は3つの目当てを目標に指導をしています。・そろばん上の数字を読むことができるようになる。
・そろばんに自分で数字をおけるようになる。 ・簡単なたしざんとひきざんがそろばんでできるようになる。
そして授業のラスト15分を使って、そろばんのくくという教材で一斉音読を指導します。
ここの狙いは2つあって、ひとつはそろばんを使用すると繰り上がり・繰り下がりが視覚化できるので、それを体感してもらうということ。
もうひとつは、一斉音読を通して達成感と達成したときの気持ちよさを実感してもらうこと。なんですね。
昨日の授業でこの16年間を通して1番素晴らしいクラスに出会ったんです。
この音読、なかなか揃わないんですね。まず声を出す。そろえる。そして「お友達の声を聞いて、自分の声を合わせて、みんなの声が1人の大きな声になるように。これが学校でする音読ですよ」
ここまで持っていくのに10分はかかるわけなんです。そのクラスも例外ではありませんでした。
しかし、最後の1回の音読での出来事です。何人かの声が大きかったのですが、1行を読み終わらないうちにスーッとみんなと同じ音量に下げたんですね。そのまま本当に全員の声がまぎれもなくひとつになって、染み渡るような音読になったんです。担任の先生も私も顔を見合わせて自然に涙が出ました。それくらい感動する音読だったんです。たった4行で。
みんな仲良くするなんて難しいことです。そしてみんなが仲良くする必要もないでしょう。でもね「お互いを認める、合わない人がいても積極的に関わらなければいいわけで、お互いの存在は認める」
そんな関係はあってもいいと思うんです。
昨日のあるクラスは、たった四行の音読でそれを見せてくれました。読みきったあとに担任の先生が全力で褒めました。もちろん私も心の底から褒めました。そのときの児童たちの誇らしげな顔は多分一生忘れないでしょう。
私はこのことを感動ポルノだとは思いません。
「他人を認める」
このことは今の日本社会に欠けている視点の1つだと思います。無理に仲良くする必要はないでしょうね。でも「認め合う」という視点は持ち合わせた大人になってほしい。そう切に願います。
そしてこういうことがあるから、どんなにしんどくてもそろばんボランティア授業はやめられないんですよね。
1時間目~4時間目まで、1クラス2時間ずつの授業です。普段より2時間早く起きて自分の教室の授業が終わるのが22時半くらい。
というわけで、今週は2日間が16時間労働ですね。1月4日から連勤継続中の体にはチョットきついかなー。なんて思います。
この事業は大阪府珠算教育連合会というところが中心となっておこなっており、私は参加して16年目になります。
これまでに授業をしたクラスの数は250以上。ほぼ3年生が対象(昔は4年生も1部ありました)です。
さて、この授業では私は3つの目当てを目標に指導をしています。・そろばん上の数字を読むことができるようになる。
・そろばんに自分で数字をおけるようになる。 ・簡単なたしざんとひきざんがそろばんでできるようになる。
そして授業のラスト15分を使って、そろばんのくくという教材で一斉音読を指導します。
ここの狙いは2つあって、ひとつはそろばんを使用すると繰り上がり・繰り下がりが視覚化できるので、それを体感してもらうということ。
もうひとつは、一斉音読を通して達成感と達成したときの気持ちよさを実感してもらうこと。なんですね。
昨日の授業でこの16年間を通して1番素晴らしいクラスに出会ったんです。
この音読、なかなか揃わないんですね。まず声を出す。そろえる。そして「お友達の声を聞いて、自分の声を合わせて、みんなの声が1人の大きな声になるように。これが学校でする音読ですよ」
ここまで持っていくのに10分はかかるわけなんです。そのクラスも例外ではありませんでした。
しかし、最後の1回の音読での出来事です。何人かの声が大きかったのですが、1行を読み終わらないうちにスーッとみんなと同じ音量に下げたんですね。そのまま本当に全員の声がまぎれもなくひとつになって、染み渡るような音読になったんです。担任の先生も私も顔を見合わせて自然に涙が出ました。それくらい感動する音読だったんです。たった4行で。
みんな仲良くするなんて難しいことです。そしてみんなが仲良くする必要もないでしょう。でもね「お互いを認める、合わない人がいても積極的に関わらなければいいわけで、お互いの存在は認める」
そんな関係はあってもいいと思うんです。
昨日のあるクラスは、たった四行の音読でそれを見せてくれました。読みきったあとに担任の先生が全力で褒めました。もちろん私も心の底から褒めました。そのときの児童たちの誇らしげな顔は多分一生忘れないでしょう。
私はこのことを感動ポルノだとは思いません。
「他人を認める」
このことは今の日本社会に欠けている視点の1つだと思います。無理に仲良くする必要はないでしょうね。でも「認め合う」という視点は持ち合わせた大人になってほしい。そう切に願います。
そしてこういうことがあるから、どんなにしんどくてもそろばんボランティア授業はやめられないんですよね。