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端布に恋した私

小さな端布を 縫い集めてつくるパッチワークは 
私の楽しい趣味の一つです。

棟 上

2008-12-23 | Weblog
昨日は 今年最後の大安でした。
私の住む集落も 段々少しづづ 元気がなくなっています。

そんな中 久しぶりに新築の棟上が ありました。
今流行の ○○住宅ではなく 昔ながらの大工さん棟梁の仕事の住宅です。

基礎工事が済み 二三日前から 切込みの済んだ材料が運ばれ 
柱が立てられ 昨日は晴れて棟上でした。

棟上の日には 知人親戚は「祝棟上」の熨斗をつけた焼酎を届け 
施主は工事の簡単な手伝いをお願いし 夕方からの祝いの膳に招待する
のが慣例でしたが 今は素人が手伝うのは 安全のこともあり 
祝いの膳の招待だけのことが 多いようです。

夕方 土板の張られた屋根に 施主 棟梁 大工さんが上り 神に安全を
祈り お神酒をささげます。

それが済むと 「せんぐまき」が行われます。
昔から「家を建てると さすらう」から気をつけよと年寄りが言って
いましたが 家を建てることは 周りのやっかみもあるし 気苦労も
抱える ことになるので 戒めたものでしょう。

それを祓うためにも 「せんぐまき」をして 皆に拾ってもらいます。

この行事 私の地方独特のもののようです。
小さな紅白のお餅と飴 それに和紙に包まれたお金もはいっています。

この時ばかりは 子供にかえり 必死です。
年寄りや 子供までにぎやかです。
エプロンの裾をまげて 下を見て 拾うのがコツです。


誰が すばしっこいか 帰りのレジ袋を見ればすぐ分かります。
近所の一年生 少ししかなく「おばちゃん頂戴」とべそかいていました。

こんな「せんぐまき」 昔はあちこちで行われていましたが 今は
プレハブの建売式が多く 見かけることも少なくなりました。
腕のいい 大工さんや棟梁 左官と昔からの職人さんが少なくなるのも
心配です。