チケットを友人に頂いたので中野区民交響楽団の定期演奏会を中野ゼロホールに友人と聞きに行く。
行く前にクラウディオ・アラウとベルナルド・ハイティンク&コンセルトヘボウのCDで、ブラームスの
ピアノ協奏曲第2番をたっぷり予習して来た。
1時に中野駅の出口で待ち合わせ、2時開演で時間があるのでゼロホールの喫茶でコーヒー飲んでクラシック雑談する。私がザンデルリンクのブラームス3番で予習をして来たというと、友人はベルリン響盤よりシュターツカペレ・ドレスデン盤が好きだと言う。なるほど。私はビエロフラーベク&チェコフィルのブラームス全集が音色が渋くていいと話す。
シュターツカペレ・ベルリンもいいねという話でバレンボイムがベルリンフィルの首席指揮者になればいいのにと私が言ったら、年齢的にきついのではと言っていた。
2時開演で小手調べにヨハン・シュトラウスの皇帝円舞曲。指揮は高橋勇太氏。
本日のメイン・プログラムは山形明朗(あきら)氏のピアノでブラームスのピアノ協奏曲第2番。前から一列目の左端で聞く。山形氏がタブレット端末をピアノに置いて譜面を見ていたのにはたまげた。
第一楽章と第二楽章はブラームスらしく悲劇的な響き。ピアノは指を遠くまで動かしたり、細かく揺らしたり演奏が大変そうだがピアノは上手かった。第三楽章は耽美的なアダージョ。第四楽章で活気づきまとめ上げる。山形氏のアンコールのブラームスの間奏曲が美しい。
20分の休憩を挟んで、ブラームスの交響曲3番。この曲は出だしが颯爽としていてスタイリッシュで格好いい。バイオリンの音が綺麗だった。バイオリンが一斉に弾いていると美しい。
ブラームス3番は消え入るように余韻を残して終わるのが難しい。
友人曰く、今日の演奏会はバイオリンの溜めと打楽器の決めが快感だとのこと。ハイティンクとクラウディオ・アラウで予習して来たので、ブラームスのピアノ協奏曲第2番の作品構造がよくわかったのでよかった。終演後、エクセシオールカフェで軽食&お茶してクラシックの雑談話す。友人はフェドセーエフのコンサートに行ったら、バイオリン協奏曲は奏者が手抜きのようだったが、アンコールの白鳥の湖とか
バレエ音楽ですっかり熱くなったと言う。ムラヴィンスキーのブラームス全集は2番と4番の録音がいいと言う。ヴェーグ四重奏団のベートーヴェン四重奏全集の新盤が欲しい、イタリア四重奏団のコンプリート・レコーディングスも限りなく欲しいと言っていた。私はギュンター・ヴァント・ライヴ箱とブルーノ・ワルター・エディションがお気に入りだと言う。いいコンサート体験だった。
久々に同じ趣味での友だちと名盤語り心地よく寝る