超人日記・俳句

俳句を中心に、短歌や随筆も登場します。

#俳句・川柳ブログ 

角川俳句歳時記と記憶

2021-07-16 07:00:01 | 自作俳句
角川の俳句歳時記第四版が届いた。
夏の植物を開き、作句する。

田園の少女の八重歯手まり花
後半生深呼吸して青時雨
遠き空取り残されて夏茂み
うなされて起きる日もある病の葉
後悔にふと目を伏せる浜茄子花
妹の多重人格 花葵
忘却の岸辺に咲いた罌粟の花
幼少の異郷の薫り夏の菊
手を触れるそのときもなく眠り草
気がつくと人影もなく日日草
あと少し高台までの草いきれ
童顔も五十路を過ぎて夏あざみ
しなやかな中庭のゆび踊り草
南島の義賊の芝居 布袋草

あと少し高台までの草いきれ螺旋の坂の道の途中で




コメント
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