超人日記・俳句

俳句を中心に、短歌や随筆も登場します。

#俳句・川柳ブログ 

俳句文語入門、その続き

2022-09-12 20:58:09 | 無題
「俳句のための文語文法入門」佐藤郁良著 KADOKAWA 中間~後半読む。
①形容詞( うつくし 清し 等)は通常の活用のほかに
清からず、清かりけり・・・というカリ活用というのがある。

②形容動詞は豊かなり、茫洋たり などである。

③形容動詞の豊かなり、と、名詞+なりは、なり以前の語が主語になるかで判別できる。

④助動詞は、最大の山場である。
似ず(打消し)在らむ(推量)定まれり(過去)かよふらし(推定)あふれしむ(使役)戴きぬ(完了)
買わざりき(過去)忘れらる(受け身)ごとし(比況)~「なり」けり(断定)。

⑤終助詞で俳句によく使われるのは切れ字で多い「かな」 (詠嘆)、聞く日ぞの「ぞ」 (念押し)。
⑥旧仮名遣い
ゐる 言ふ 耐へて こほり をんな はぢ いづこ 恋ふ まちぢゆう けふ(今日)等。
これは慣れて覚えるしかない。
あとはこの本を繰りかえし読み返して、文語に慣れるしかない。文語文法は近づきにくいが、
この本は、簡にして要を得ている。いい本をみつけた。何度も読むつもり。

胸の内なほ言はざりき終電車
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俳句文語入門、事始め

2022-09-12 15:17:02 | 無題
「俳句のための文語文法入門」を読んでいる。佐藤郁良著 (KADOKAWA)
まず、俳句の終わりによくある、や、かな、けり。
①「や」は万能で、言い切れれば何に使ってもいい。
万緑の中や    荒しや
身にしむや    きりもなや
しぐるるや    爽やかや
②「かな」は名詞か連体形に付く。
枯野かな  しぬるかな  近きかな
しづかなるかな 見えぬかな (見えずの連体形)
③「けり」は連用形に付く。
尋ねけり なかりけり 落ちにけり 香なりけり
放ちけり 濃かりけり 鳴りにけり 売られけり
動詞は
「起く」「消ゆ」 「見る」
「蹴る」「来」 「す」
「しぬ」 「あり」
の活用を覚える。これで本の3分の1行った。

夕陽雲また消ゆるとき人思ふ(ふだん口語体の私が文語を使う、の巻)
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