涅槃会に寝ぼけ眼で茜雲
春雪の積りし山を踏み分けて
冴え返り雨降り止まぬ薄ら寒
同窓会馬酔木の花を見て帰る
惜別に渡せず終わるシクラメン
春浅しパン屋通いも行けぬ空
春寒に衣替えさえ思案中
涅槃まで花の降る中西行忌
鶴帰る北の町にはバレエの子
頬白のさえずる頃に指に触れ
梅林に小雨の振りて影霞む
町の奥ひとつ二つと蕗の薹
春雪の積りし山を踏み分けて
冴え返り雨降り止まぬ薄ら寒
同窓会馬酔木の花を見て帰る
惜別に渡せず終わるシクラメン
春浅しパン屋通いも行けぬ空
春寒に衣替えさえ思案中
涅槃まで花の降る中西行忌
鶴帰る北の町にはバレエの子
頬白のさえずる頃に指に触れ
梅林に小雨の振りて影霞む
町の奥ひとつ二つと蕗の薹