薄暑にて時折風の声を聞く
夏立ちて空駆ける鳥山に消え
五月雨に思いがけなき走り書き
衣更え夏服を出す胸逸り
心太性根も強く育てたし
郭公が朝早く啼く日も明けて
蛍火に胸の奥まで照らされて
蝸牛家を背負いてはや二年
庭先の薔薇ぽつぽつと咲き始め
苺見て人を思うは夢のゆえ
遥かなる君影草の季節かな
鈴蘭に誘われてふと町の果て
夏立ちて空駆ける鳥山に消え
五月雨に思いがけなき走り書き
衣更え夏服を出す胸逸り
心太性根も強く育てたし
郭公が朝早く啼く日も明けて
蛍火に胸の奥まで照らされて
蝸牛家を背負いてはや二年
庭先の薔薇ぽつぽつと咲き始め
苺見て人を思うは夢のゆえ
遥かなる君影草の季節かな
鈴蘭に誘われてふと町の果て