超人日記・俳句

俳句を中心に、短歌や随筆も登場します。

#俳句・川柳ブログ 

クリスマスの前奏曲の日々

2021-12-23 19:31:42 | 無題
足首をひねってちょっとだけ痛かったが、雪道のなか散歩に出る。
手袋を忘れたので100円ショップで男女兼用の灰色の幾何学模様の手袋買って履く。
ベーカリーでホット・ミルク飲む。
一年先のしごとの雲行きが怪しい。
専門店街でケーキが山ほど売っていた。今が一番の掻き入れ時だ。
新刊「やさしい哲学教室」をめくり読みする。
類書の焼き直しが8割。内容がギッシリで、すごくよく出来た本だが、既視感がある。
今年も何とかホワイト・クリスマスになりそうだ。
夕食は、マグロとアボカドのカルパッチョとザンギという北の唐揚げ。
北海道では、ザンギでクリスマス・チキンとする家も多そうだ。
夕方、ローザスというダンスユニットのホップラ!という白黒映画届く。
バルトークのピアノ曲を流して陽気にパ・ドゥ・ドゥするらしい。
この後、サシャ・ヴァルツ振り付けのケーパーほか三部作も来る予定。
こっちは「舞踏」に近いらしい。
昨日は、ウィリアム・バロウズのインタビュー映画をダビングしながら
見る。

一年を何とか終えた安堵感 聖母と御子の夢はやさしく


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はじめてのスピノザの糸をほどく

2021-12-21 18:49:18 | 無題
國分功一郎著「はじめてのスピノザ」読む。
その筋の人しか読まないと思われる。
以下内容を紹介する。
スピノザと言えば、自然すなわち神。
自然には本来、善いも悪いもない。
人間にとって好都合な組み合わせなのが、人の言う善。
不都合な組み合わせなのが、人の言う悪。
個々の自然は、それぞれが造りとしては完全である。
では誰かのせいで人がひどい目に遭ったりするという意味での
悪をどうとらえるか。
個別者の個性をコナトゥス(自存力)という。
自分を維持成長させる力がコナトゥスである。
コナトゥスを増大させるものが「喜び」となり、
阻害するものが「悲しみ」を引き起こす。
コナトゥスを増大させることは当然の権利であり、
阻害するものに抵抗するのも当然である。
自由とは人が何かをする際の能動性であり、人に強いられるのは自由ではない。
人はできる限り自由に生きるべきだが、自由とは「自由意志」ではない。
人間には自由意志はない。何かを決めるとき目に見えない力=必然が働いている。
デカルトの「神の証明には精錬が要る」という主張は、真理は実践でわかるというスピノザと近い。
この二つには、今ある近代とは違った可能性を感じさせる。以上がこの本の要旨である。気づきがあった。
ちなみに、著者はいつものように、古代ギリシャには「意志」という言葉はなかったというが、そんな基本語がないはずがない。牽強付会だと思う。(ちなみに、意志はβουλησιςである。)

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すっきり世界史で総まとめ

2021-12-20 08:01:35 | 無題
買っておいて、放っておいた宝島社文庫の
「読むだけですっきりわかる世界史」
後藤武士著を通読する。
古代史はとりあえず分かった。
ヘレネス(ギリシア人)の語源がギリシャ神話の
テッサリアの黄金時代の英雄ヘレン(男性)から来ているとは
不覚ながら知らなかった。
イスラム王朝は、ウマイア朝、アッバース朝、オスマン帝国。
ヨーロッパは、ローマ帝国の東西分裂、異民族との戦いによる
西ローマ帝国の滅亡、フランク王国のカール大帝による
西ヨーロッパ統一。フランク王国は、3王国に分割。独・伊・仏。
そのうちのドイツは近世まで神聖ローマ帝国の称号を得る。
中世グレゴリウス7世教皇の教皇改革と中世教会法の成立。
封建制、荘園制の確立と、自治都市の誕生。
ドイツとの百年戦争でジャンヌ・ダルクはフランスを勝利に導く。
ルネッサンスと、ルターの宗教改革。(万人司祭説、信仰義認論)
カルヴァンのスイスの宗教改革(救済予定説、職業天命説)。
大航海時代、絶対王政時代、イギリス革命、アメリカ独立、フランス革命。
そして近代に入る・・・。
とりあえず、頭の整理はつく。こういうお得な感じのする本がウケるのはわかる。

世界史を快刀乱麻でなぎ倒し頭のなかによく整理する
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雪景色のチャイコフスキー

2021-12-18 20:34:23 | 無題
札幌もここ数日雪が多く降って、雪かきで大変な方も一杯いるが、
今年もホワイトクリスマスを送れそうだ。
カルディでお菓子の入った赤い靴下も買ったし、
当日は自家製クリスマスケーキで明るく過ごせそう。
小川仁志さんの新刊も出たので、期待している。
今年の仕事は一足早く、ほぼ終わった。
最近は毎日、チャイコフスキーのバレエ音楽を
聞いている。
くるみ割り人形、眠れる森の美女、白鳥の湖など
親しみのある楽しいメロディで、クリスマス前の
気分を彩っている。
私が聞いているのは、デッカのエルネスト・アンセルメ
とスイス・ロマンド響のロシア音楽箱である。
他にもシエラザードとか娯楽性の高い劇場音楽や
ストラヴィンスキーの「春の祭典」など、盛りだくさんである。
もう5年ほど前だろうか。フランス箱、ロシア箱、ヨーロッパの伝統箱
を思い切って入手したが、今も楽しくアンセルメの3箱聞いている。
クリスマス前、珈琲片手に聞くには、最高である。

遠き日に踊る小さなバレリーナ真冬に思い鳴る舞踊曲
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もっと読めばわかるキリスト教の歴史

2021-12-16 18:59:12 | 無題
「キリスト教からよむ世界史」後半を読む。日経文庫。以下補足して紹介する。
中世修道士で、瞑想的な説教者として知られたのが、聖ベルナルド。
フランスのシトー修道会士でクレルヴォーの聖ベルナルドゥスという。
彼は旧約聖書の雅歌の、花嫁と花婿の結婚を、信徒と花婿キリストとの熱烈な絆になぞらえる。
花嫁が望めば、花婿キリストはいつでも、何度でも信仰者に会いに来る。(花嫁神秘主義)
聖ベルナルドは信仰者が無垢となり、無心で神と向き合うとき、信仰者は神のなかへ入る、とする。
聖ベルナルドは、マリア讃美者としても知られ、マリアの天使に対する従順を信仰の支えとした。
乳と蜜の流れる博士として知られる弁舌の甘美さは、「神を愛するということについて」など和訳された説教からも窺い知ることができる。彼はそこで神は善人にも悪人にも空気や食べ物ほかすべてを与えた。そして自らの一人子を人間に与えた。それだけで神は愛されるに値すると言い、人はまず自分のために神を愛し、神のために神を愛し、甘美であるために神を愛すると言い、その最終段階で、われを忘れて無垢となり、神のなかに入り込むことができるとする。
彼が参加を呼び掛けたときの十字軍は、失敗に終わった。
十字軍の時代、キリスト教世界は中東世界と交流を持ち、交易が盛んになり、アリストテレスの本格的逆輸入が行われ、東西貿易の効果で新興自治都市が多く生まれた。
その後カトリック教会は、免罪符の販売などでドイツの宗教改革のルターに批判された。ルターは万人が自分の司祭であるという万人司祭説と信仰によって神に義とされるという信仰義認説を説いた。またスイスで活躍したカルヴァンは、天国行きは神によって決められているという予定説や、勤労によって神の栄光を示すべきとする説を説いた。反宗教改革の側では、イエズス会のイグナチオ・デ・ロヨラが霊操のすすめを説き、フランシスコ・ザビエルが東洋まで宣教に来た。異端審問、宗教戦争など幾多の問題を乗り越えて、政治と適度に関係を深めながら、新教・旧教とも現在に至っている。
花婿がいつでも会いに来るように主は信徒にはいつも寄り添う
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