何年か前に
入り浸ったスナックがあった。
「男のポケット」
その店名に
少し粋な香りがして
何より職場の先輩の奥さんがやってる
店だった。
会員制 と
表には看板がかかっていた。
扉を恐る恐る開けると
スレてない
凛としたママさんが、
スクッとカウンターに立っていた。
「いつも先輩にはお世話になってます。
店を聞いて遊びに寄らせてもらいました。」
「うちの人から聞いてるよ どうぞ!」
僕ら男三人で
それこそバンドのミーティングの流れの続きで、
歌いたい衝動にかられ
その店のドアを叩いたのだ。
荒らされてない空間
汚されてない空間
神聖とは大袈裟だけど
あまりざわざわしてなくて
ほんとに大人のお客様が
整然と
お酒をたしなめにくる
って感じ。
むしろ
僕たちの方が
チャラチャラして
浮き足立った一見さん
みたいで。
しかしながら
知り合いというところを利用して
荒らされてない
僕たちのホームグラウンド的な店に
なっていく気配がしていた。
事実
僕たちはその店を贔屓にさせてもらい
事あるごとに集まり
気持ちよく歌を歌わせてもらい
おまけにギターの練習もかね
ミニライブまで
やらせてもらったり
それこそ
ママさんが
僕たちをお気に入りにしてくれて
歌の上手い僕たちに
逆に楽しみに待っていてくれたり
ほんとに心ほぐれる
時間と場所だった。
浮いた話などなく
ほんとに
歌やお酒に
真正面から向き合って
また、しっかりと英気を養える
そんな素敵なお店だった。
そこで僕ともう一人のバンドのボーカルとでよく
ツインボーカルでハモったり
して歌わせてもらった。
密かに音源を録っておいてくれたり
流石に酔いながら歌うので
音程やリズムが流れるところなど
あったり
お愛嬌だったのだが…
そうして歌ったなかで
毎回気持ちよくこの歌を、歌いながら
夜を過ごしいた
場の終わりを迎える歌として
好んで歌ったのが
「新しいラプソディ」だった。
♪アイラブユー
願いを込めて
アイラブユー夜空の星に
アイラブユー
感謝のアイラブユーだった。
今はあの店はなくなってしまった。
時折あの店の前を車で通り過ぎる
その時
僕の車のカーステレオから
井上陽水の
「新しいラプソディ」が
流れていた。
入り浸ったスナックがあった。
「男のポケット」
その店名に
少し粋な香りがして
何より職場の先輩の奥さんがやってる
店だった。
会員制 と
表には看板がかかっていた。
扉を恐る恐る開けると
スレてない
凛としたママさんが、
スクッとカウンターに立っていた。
「いつも先輩にはお世話になってます。
店を聞いて遊びに寄らせてもらいました。」
「うちの人から聞いてるよ どうぞ!」
僕ら男三人で
それこそバンドのミーティングの流れの続きで、
歌いたい衝動にかられ
その店のドアを叩いたのだ。
荒らされてない空間
汚されてない空間
神聖とは大袈裟だけど
あまりざわざわしてなくて
ほんとに大人のお客様が
整然と
お酒をたしなめにくる
って感じ。
むしろ
僕たちの方が
チャラチャラして
浮き足立った一見さん
みたいで。
しかしながら
知り合いというところを利用して
荒らされてない
僕たちのホームグラウンド的な店に
なっていく気配がしていた。
事実
僕たちはその店を贔屓にさせてもらい
事あるごとに集まり
気持ちよく歌を歌わせてもらい
おまけにギターの練習もかね
ミニライブまで
やらせてもらったり
それこそ
ママさんが
僕たちをお気に入りにしてくれて
歌の上手い僕たちに
逆に楽しみに待っていてくれたり
ほんとに心ほぐれる
時間と場所だった。
浮いた話などなく
ほんとに
歌やお酒に
真正面から向き合って
また、しっかりと英気を養える
そんな素敵なお店だった。
そこで僕ともう一人のバンドのボーカルとでよく
ツインボーカルでハモったり
して歌わせてもらった。
密かに音源を録っておいてくれたり
流石に酔いながら歌うので
音程やリズムが流れるところなど
あったり
お愛嬌だったのだが…
そうして歌ったなかで
毎回気持ちよくこの歌を、歌いながら
夜を過ごしいた
場の終わりを迎える歌として
好んで歌ったのが
「新しいラプソディ」だった。
♪アイラブユー
願いを込めて
アイラブユー夜空の星に
アイラブユー
感謝のアイラブユーだった。
今はあの店はなくなってしまった。
時折あの店の前を車で通り過ぎる
その時
僕の車のカーステレオから
井上陽水の
「新しいラプソディ」が
流れていた。