6月17日(木)
▲ 粟ヶ岳県民休養地の駐車場の朝
晴天だ。
背後の粟ヶ岳(あわがたけ)(300名山) もハッキリ見える。これは登らないほうがどうかしているな。しかし、天気予報では昼の12時~15時に渡っての雷雨マークは消えてない。
よしっ。5時半に出発すればいい。 コースタイムは6時間だから、11時半に戻れるじゃあないか・・ と大雑把というか、楽観的な目論見に寄りかかって。
5時40分に出発した。こんなに早い出発は最近無いな。
▲ コースは赤線の中央登山道だ
現在地の水源地から第二貯水池を過ぎて、ほぼ直登に近い中央登山道を登っていく。
看板地図にも載っているように、片道4.8kmの行程をピストンで往復6時間。累積標高差1334m。
!ヒル注意 ・・? そんなもんより怖いのはカミナリだ。
▲ 第二貯水池の中央登山口へ来た
ここまでは、平坦な砂利道。
▲ 朝日を横からあびる貯水池
いいね。
杉林の尾根を登り続けて、4合目を過ぎて
▲ 大栃平 716m
ベンチがあって、正面の粟ヶ岳をのぞむ。順調。
▲ 白い花
追記:ヤマボウシです。
このあと、岩がちの箇所が現れ、
▲ ハシゴや鎖場のある急斜面を越えていく
▲ 右端の頂上までは・・
手前にみえる尾根伝いの登山道をたどって、ひと山越えて少し下って、また尾根伝いに・・
ああ、まだあるなあ(笑)。
▲ 7合目にある粟ヶ岳ヒュッテ(無人)に到着 1049m
右手の方は新潟市から来られた人。出発時から50mほど先行してずっと一緒だった。先週末にも粟ヶ岳を登ったが頂上での気温は29度C。意識が遠くなって、頂上でテントを張ってそのまま横になって休んだとか。初めての熱中症体験。自前のテントで休めなかったらアウトだろう。怖いね。
今日は風もあって涼しい。ウン、20度Cだ。テントは持ってないが、熱中症は大丈夫だろう。いざとなったら、ヒュッテ避難だ。
▲ ヒュッテの左横に、あった、あった。ヒメサユリ(姫小百合)ちゃん。
こんちわ!
ヒメサユリは新潟、福島、山形などの一部の地域に分布しているユリ科の植物。名前の由来は小さい花のかわいいイメージから「姫」、ユリ科の中でも早咲きであることから「早(さ)」が付いたとか。日本では準絶滅危惧、国際的には絶滅危惧種に指定されている貴重な花。
写真を撮ったらすぐ出発。
▲ ドウダンツツジの種類かな
この花も、この山でよく見かけた。
ヒュッテをすこし下って、また登って権ノ神岳への分岐点・北峰の前後では、ヒメサユリの群生が見られた。 ♬
▲ 初めは、ポツポツと。
▲ 綺麗な一輪咲き
▲ かたまって咲いていたり
▲ 道脇に、ズラリと並んで咲いていたり
▲ おお、みごと!
ヒメサユリ銀座ていうもんだ。
▲ かわいく咲き、たたずむ
▲ 左側の谷間の緑がきれいだ
▲ 9合目に到着
あと15分で頂上か。
▲ 左側の谷間には雪渓も残っている
▲ この辺りでは、ヒメサユリのツボミも残っている
まだしばらくは楽しめるのでは。
ガイドブックでは、例年5月下旬~6月上旬が見頃となると書いてあるが。少し遅れ気味でラッキーだった。
▲ ヒメサユリと粟ヶ岳頂上
もう少しだ。
▲ この赤い花もちらほらと見られた
タニウツギかな。
▲ 粟ヶ岳 頂上到着 1293m 10:00 AM
5時40分に出発から4時間20分経っていた。コースタイムは3時間50分ぐらいだ。30分余計にかかったが、古希ジジには上出来だ。
カ~ン・・ この鐘を鳴らすのはボクだ。
山頂はパノラマ。
▲ 左(南)から
▲ 正面(西)
正面は、新潟市、日本海。空気が澄んでいれば佐渡ヶ島も見えるというが、今日はちょっと・・。
▲ 後ろ(東)は、山また山
▲ 最初の写真の残雪がある山並みをズームすると
先に歩かれた方が、中央の山が守門岳1537mだと。
あのギザギザはガイドブックに載っているとおり、守門岳(200名山)だ。来月に登る候補に挙げている。
▲ ランチ
きのうの昼から冷蔵庫に入れてあったオニギリは、ボロボロで。
半分だけ食べて残した。なんか対策を考えなくては。
▲ 黒い雲が頂上の上に、かかり始めてきた。
ありゃあ、やっぱり天気予報どおりだな。撤収だ。
立ち上がって出発しようとした、左脚の腿が攣った。またか。痛みはすぐには治まりそうにないので、ツムラ漢方薬を飲んだら則引いた。このあと、下山時に右脚の腿も攣ってバランスがとれたが(笑)、下山は、負担のかかる登り返しが無いのでトラブルはその後無し。
下山路でも
▲ これで、ヒメサユリちゃん見納めだな
▲ 「寂しくなりますね」
▲ ヒメサユリ・三姉妹が
「また、お会いしたいですね」
おお、そうかい。忘れないよ。
♬ 想い出は~モノクローム・・じゃなかった、ピンク色。君は天然色
(なんのこっちゃ)
先行の同行者は、今晩はヒュッテで泊まることに。ありがとうございました。楽しかったです。
ボクは下山を急いだ。
▲ 振り返ると
頂上は明らかに黒い雲が。
3合目あたりで、12時半ごろに最初のゴロゴロという音がした。
その後も、断続的に雷鳴が続いた。
▲ 戻った。14:00PM
雨がポツポツと降ってきた。
▲ クルマに入るやいなや
大雨に変わった!!
オオツ、危機一髪だった。ここではガラガラはしなかったが、土砂降りの雨とともに、雹(ひょう)がボコボコと落ちてきて、衛星放送のアンテナカバーが破れるのではと心配した。
車内は29度Cで蒸し暑くなっていたが、窓を開けるわけにもいかず、今年初めてのエアコンを稼働。22度まで下げた。
やれやれ。でも、もう安心だ。
8時間20分の山行か。
▲ お疲れ、じーさん。
スタバフレンチロースト淹れて、食べて、休憩。
TV見て、雨が止むのを待つ。
まもなく晴れてきた。これもモネちゃん予報どおりね。
▲ 隣の貯水池を記念に収める
16:00 PMごろに駐車場を出発。
10分ほど走ったところにある「美人の湯」で、汗を流した。いい温泉。また入りに来たいくらい。
そのあと、三条燕ICから関越道に乗って、今晩は越後川口SAで車中泊。
翌昼に無事帰宅。
総走行距離 582km