ギリシャにユーロ残留促す=北朝鮮核実験阻止で連携―首脳宣言、サミット閉幕へ(時事通信) - goo ニュース
【ワシントン時事】米ワシントン近郊キャンプデービッドで開催された主要国首脳会議(サミット)は19日夕(日本時間20日朝)、首脳宣言を採択し、2日間の日程を終えて閉幕する。首脳宣言は欧州債務危機の克服に向け、主要8カ国(G8)首脳が経済成長と財政健全化を両立させる方針で一致したことを明記。世界経済の安定と回復には「強くまとまりのあるユーロ圏が重要」として、政局混迷に揺れるギリシャにユーロ残留を促した。
オバマ米大統領は19日夕、サミット閉幕を受けて議長声明を発表する。
首脳宣言は世界経済に関し、2日目の協議を受けて「成長と雇用の促進が必要不可欠である」とし、経済成長に力点を置いた政策の必要性を強調。一方、欧州による危機対応については「財政健全化の履行に対する確固とした約束を維持しつつ、成長をいかに生み出すかについての欧州での議論を歓迎する」として、欧州による経済成長と財政健全化の両立を後押しした。
地域情勢に関して、G8首脳は今回の協議で、核開発を続ける北朝鮮は「国際的な義務に違反している」とし、核実験などの挑発行為阻止に向け連携することで一致している。首脳宣言でも、同国にこうした行為を自制するよう求めるとみられる。