九重部屋が移転したと聞きました。早速墨田区石原(いしわら)へ行ってみたら、今までどおり千代の富士の胸像がありました。

看板もそのままです。旧相撲部屋に看板を残す例はよくあります。ここは故千代の富士が建てたものです。千代の富士が亡くなった後も現九重親方はここで部屋を継承していましたが、とうとう自分の家を持ったようです。

この像は生前建てたものです。「出を待つ」です。昭和の大横綱でしたが、出を要請する声が無かったように思います。自ら、理事長選だけでなく理事選にも立候補したのですが、票を集められませんでした。噂では人望が無かったそうですが・・・。現師匠としても、いつまでも毎日この像を見るのは面白くなかったしょうね。叱れているようで・・・。

さて、新しい部屋を探しにやって来ました。葛飾区奥戸の中川の土手下に、馬頭観音が在りました。

土手と祠の取り合わせは、下町らしくて好いです。土手上に向かう坂の向こうにはスカイツリーが見えます。

すぐ傍にせんべい屋が在りました。けっこう大きな店舗で、マンションも所有しています。有名な店の雰囲気です。

土手を望む景色も好いです。

またすぐに、大六天神社が在りました。

土手を望む景色も好いです。

土手からちょっと離れたら、一際大きな道路が在りました。最近再開発された住宅地のようです。

ここに新九重部屋が在りました。びん付け油の良い匂いがします。

部屋の全景です。

新興住宅街の一角です。

稽古場のようです。中から声がします。

九重部屋は有力部屋です。幕内に千代の国、千代大龍、千代翔馬が居て、十両にも4人居ます。そして幕下以下にも約20人の相撲取りが居ます。「千代丸」なんて人気力士も居ます。

師匠は元暴走族、もとい、元大関の千代大海です。「千代の富士」を名乗れる力士を育てるのが前師匠千代の富士の夢でした。九重部屋には「千代の山」という横綱も出ました。相撲解説者の元横綱「北の富士」も九重部屋の出身であり、千代の富士と現相撲協会理事長の「北勝海」の両横綱を育てました。継ぐべき名跡が沢山あります。このような名門部屋です。

新しい看板が眩しいです。やんちゃ大関だった師匠、頑張れ!