荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

春待ちの谷中の路地

2022年02月16日 | 散文

この路地が好きです。

 

この一画が陽だまりになると共に、正面の木造和洋折衷家屋の存在感が好きです。この家の造りは、子供が大きくなって子供好みに部屋を建て増しし、子供が成長して家を出て行って現在に至っているもの、と勝手に想像しています。

 

この陽だまりの一画は赤い路地です。

 

 

南天が陽射しに映えます。白い部屋に陽が注ぎます。

 

目に染みる青い空です。眩しい白い壁です。

 

路地の奥にはお地蔵様が祀られています。谷中は古い街で、空襲に遭った街です。

 

振り返ります。

春待ちの路地です。

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春待ちの「おかず横丁」

2022年02月16日 | 散文

明るい空の下、商店街に人が居ません。

 

商店街入り口の酒屋の看板を見上げます。この看板が欲しくて、いつものその存在を確めています。

 

振り返る商店街のゲートです。

 

ちょっと行くと、こんな素敵なスクーターが停まっていました。若者が、彼らの感性で店舗を開設して商店街の存続を図っています。でも思うような集客はできていません。

 

老舗の味噌屋です。従軍して空腹を経験した初代が始めた店です。

 

おかず横丁を行きます。

 

街灯の看板は、肉や野菜の、おかずの透かしです。多くの食料品店が在った商店街です。

 

多くの店がシャッターを下ろして、マンションや戸建てに建て変わった商店街です。見所が少ないのですぐに終点になりました。

 

・・・振り返る商店街です。

 

気になったのでもう一度見に戻りました。この街に似合います。

頑張って欲しい商店街です。

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