荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

池之端の井戸の秋

2024年10月05日 | 散文

バスケットゴールが落とす影が真夏です。

当然です。10月になっても真夏日の、記録的な東京です。

いつもの尺八の師匠さんの家です。陽射しが濃いです。

でも、着実に季節は巡っています。

「いつでも採って食べて良いよ」って言って貰ったけど食べたことはありません。

いつものように枝の下を行きます。

池之端の井戸です。

あれ! 井戸が新しくなりました。

井戸の向こうの路地です。この路地は「厩小路」です。江戸時代には左右に厩が在りました。正面の壁の右に急坂が在ります。「駆け落ち坂」です。坂上に妾宅が多く在って、坂を恋人と駆け下って逃げていった路地だそうです。

路地を振り返ります。そんな昔話を尺八の師匠の父が教えてくれました。あれっきり逢っていません。

路地にこんなものがありました。

ここの路地の店舗が廃業しました。記録的な真夏日の、10月の景色です。

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