荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

入院先の朝の風景

2024年10月31日 | 散文

朝食後に時間がありました。景色を眺めます。

あっ、ゲートブリッジが見えます。案外近いです。

朝の光が射します。

あの森は愛宕山です。あんなに狭くて低いです。山の向こう側に、通称「猿寺」と呼ばれている「栄閑院」に、「解体新書」を刊行した「杉田玄白」の墓が有ります。勝海舟が西郷隆盛をあの山に連れて上がって、「この100万の人民を焼け出すつもりか?」と江戸攻撃を思い留めさせました。今や高層ビルに囲まれて、庶民の家なんか見る事ができません。

赤い鳥居の先は「出世の石段」です。曲垣平九郎が馬を操ってあの急な石段を上がり下りしました。彼は、命じた三代将軍家光に引き立てられて出世しました。もう400年も前の話です。

手前が更地になって工事中です。また超高層ビルが建つのでしょうか?

 

静かに今日の一日が始まります。

病棟ロビーにまだ人は居ません。

15年ぶりの病院は様子が違います。恰幅の良い中年先生なんか居ません。みんな若いです。中年先生は何処にいるのでしょう?医術の進歩は日進月歩です。技術の進歩についていけない先生は、大学で医学の基礎でも教えているのでしょうか?だとしたら寂しい・・・  。

検査をほぼ終えて、退屈しています。

コメント (4)
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