荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

下津池の棚田ー2

2016年08月30日 | 散文
一番上の家の下にはきれいな棚田が続いています。


もうすぐ収穫です。


一方、こちら側はもう田んぼではありません。
畠になっていますが、作物がありません。

眼下には国道が見えます。

畠の下にコンクリート製のタンクがありました。
生活用水だと思います。

時代が下って、情報が豊富になって他所の生活を知ると、このような生活はしたくないと思考し始めます。
若者は軽労働と文化的生活に憧れます。
こんなに国道が近いと尚更です。

棚田の地域に戻ります。


田んぼが続きます(上部に偶然トンボが写っていました)。


美しい棚田ではあります。






通り過ぎるとまた、田んぼでなくなった地域に来てしまいました。

つまり、棚田は集落の中心部にしか残っていません。

こちらも荒れています。


そのまま通り過ぎると、


小さなお地蔵さんがありました。


お参りして、お地蔵さんの裏から見上げます。

棚田を維持するのは大変のようです。
農村そのものを維持する事自体大変です。
ここや千町のように目に見える所に道路ができると、若者は流出します。
そして、こんなしんどい所には、二度と戻って来ません。
今、多くの棚田はボランティア活動に支えられて維持できています。
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2 コメント

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労力と日本の原風景 (ろこ)
2016-08-31 06:21:46
こんにちは。
 美しい棚田の風景がそれだけで終わっていない。
 現状を正しく伝えようとする心が宿っているので、余計に棚田の美しさが身に沁みます。
 農業も、林業も、漁業も、若者離れの状態がさみしいですね。
 その若者は失業率が高く、引きこもりや、親にパラサイトしている状態を思うとき、都会を離れて自然と向き合う生活をしなさいと言いたくなります。
 平家の落人から今に至るまで、美しい棚田の陰に歴史ありですね。
 このシリーズはいつまでも残しておきたい貴重な写真と言葉たちだと思います。
ブログから、こんなに 感銘深い記事があることを誇りたいです。
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ろこさん (荒川三歩)
2016-08-31 14:46:55
持ち上げ過ぎです。
一仕事終えた開放感から、感情の振れ幅が通常より大きい状態ではないでしょうか?
そういえば、前回5月の樫谷棚田の記事でも、自身のブログで随分評価してもらっています。
棚田はろこさんの感情を揺さぶる何かがあるのかも知れませんね。
やっぱり心に響く原風景なのでしょうか・・・。
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