水月ホテル鴎外荘です。
このホテルの中には、森鷗外の旧住居が在ります。「鷗外荘」と言われるものです。
鷗外温泉に入って、鷗外荘で食事して、泊まれる施設でした。
コロナウイルスが蔓延したとき、経営者の女将は、「ホテルの経営が厳しい。今だったら残ってる資産で鷗外荘を維持できる」と、ホテルの閉鎖を発表しました。
それに対して常連客達がクラウドファンディング立ち上げて、ホテルの存続を企画しました。女将さんは、それを受けて営業を継続しましたが、やっぱり廃業せざるを得ませんでした。先日、根津神社に「鷗外荘をここに移転する」との高札が出されて、整地工事が行なわれています。ぱっと見、水月ホテルは以前と変わりません。
でも、よく見ると、玄関に落ち葉が溜まっています。吹き込んで壁に反射された落ち葉が丸く溜まっています。
人の手が無くなるというのは、こういう事なんですね。