あれっ、普通の「梅まつり」じゃなくて、「紅梅まつり」なのでしょうか?
「北野神社」の石柱が有って、「牛天神」の門が有ります??
崖に表参道が造られています。石段に紅梅が掛かります。
奥には白梅も有りますねえ。厳かに1歩1歩上がって行きます。
境内が見えました。
天神社は菅原道真公を祀っています。従って、牛形のおみくじ結びです。
梅が見頃です。丘の頂上なので日当たりが良いのでしょうか?
お詣りします。天神社は「左近の桜」、「右近の橘」ではなくて、紅梅と白梅です。
この神社は「北野神社」でもあります。京都の北野神社に代表される、源氏縁の神社です。ここには、源頼朝の願かけ石が祀られています。
梅を潜ってお詣りします。
参拝後、境内に戻ります。2年前に「葛飾北斎 富嶽三十六景」の現場を見てやろうと思い立って、都内各所を探索した事があります。それ以来の訪問です。
ここは、葛飾北斎画「礫川雪ノ短且」の現場です。
こんな風に、崖の上に茶屋が建っていました。丁度今時分の景色が描かれています。
説明書の、「雪ノ短且」の「且」は「旦」の誤りです、との記述が印象深いです。「そこ?」のツッコミが入りそうですが、間違えたのは、北斎?それとも彫師? 改めて説明書の題名を見直すと、「旦」と書いていました。
礫川雪ノ旦
礫川雪ノ短且(こいしかわゆきのあした)
東京都文京区春日二丁目・北野神社
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礫川は、(小石川文京区)のことです。また、「雪ノ且」の且は旦の誤りだと思われます。
小石川のあたりでも特に眺めのよい茶屋。夜来の雪がやんで一面の銀世界と変わり、富士も家並みも雪化粧となりました。
二階座敷の人々も一面の雪景色に感嘆の声をあげています。
女の指さす空には、三羽の鳥に天空を舞わせることで画面に彩を与え、遠近感を表しています。
北斎の「冨嶽三十六景」中、唯一の雪景色です。
梅の下を下山します。
今年初めての観梅です。