金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【GⅠ回顧】 ヴィクトリアM・京王杯スプリングC

2021-05-17 07:10:14 | 競馬

 まずは京王杯スプリングC勝ったのは、リアルインパクト産駒ラウダシオン。2番手追走から、直線では、離し逃げのビオグラフィーを捉まえに早めに動いて、ゴール手前100mでは先頭に立って、後続からの追込み2頭、トゥラヴェスーラとミッキーブリランテを抑え込んで完勝府中1400mの理想的な走り方でした。やはり、ラウダシオンの最適距離は芝1400m。安田記念も良いですが、ぜひ芝1400mのGⅠが存在する豪州遠征を検討してほしいです。お父さんのリアルインパクトも、豪州GⅠ制覇で種牡馬価値を高めました。

 もう一方の人気馬タイセイビジョンは、スタートで微妙に遅れたため、ルメール騎手は位置を取りにいかず、最後の追い込みに賭けましたが不発。やはりタイセイビジョンは、好位からの差しが持ち味であり、ラウダシオンのすぐ後ろの位置が欲しかった。ルメールらしからぬ判断ミスだったと思います。

 

 そしてマイル女王を決めるヴィクトリアM勝ったのは、ディープインパクト産駒グランアレグリア中段待機から直線で突き抜けて、4馬身差の完全勝利でした。勝ち時計は1分31秒0。展開は予想していたとおり、2番人気のレシステンシアは逃げずに3番手に控え、クリスティが前半800mを46秒フラットで逃げました。勝ったグランアレグリアは32秒6の末脚、2着ランブリングアレーは33秒2の上りですから、脚を溜められた馬たちによる瞬発力勝負になりました。

 この展開になるとレシステンシアは33秒台前半の切れ味はありませんので、分が悪く、切れ味負けした感じ。

 ところで、1着から3着まで、すべてディープ産駒が占めることになりました。今年は、一昨年に亡くなったディープインパクトの三回忌にあたりますが、まるで女系親族が集まって法事を催した感じか。こうなると、来週のオークス、再来週のダービー、さらには安田記念と「法事」が続くのか、少し注目してみたいと思います。

 それから、グランアレグリアですが、安田記念も出てくれば圧倒的人気になると思いますが、この馬はレース間隔が開かないと力を発揮できないタイプ。そこは慎重に状態を見る必要があると思います。


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