金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【関東も梅雨入り】 ドロドロ馬場のオークス・ダービーは勘弁!

2021-05-21 07:10:40 | 競馬

 東京は本日も雨。気象庁は何も発表していませんが、九州・中四国・東海地方同様、関東地方も実質的には「梅雨入りしたものと思われます」。

 

 5月第3週に関東が梅雨入りするなんて、61年近く生きている私でも記憶がありません。だいたい、日本のオークスやダービーが5月末までに組まれているのは、この梅雨の季節を避けるためであります。やはり、3歳春のクラシックレースは、晴れの良馬場で開催されることを希望してやみません。

 3歳春の時期までは、どうしても過密な日程をこなしながら、ダービー出走だ、オークス出走だと、出走権を得るために若駒たちに負荷がかかりがちになります。その中で、本番のクラシックレースがドロドロの不良馬場になると、そこで激走した馬は、フィジカル面でも、メンタル面でも、深い傷を負うことがしばしば起こります。

 ここ20年で見ても、馬場が悪かった春のクラシックレースというと、2009年の日本ダービー2011年の日本ダービー2018年の皐月賞、昨年2020年の桜花賞などを思い出しますが、2009年のダービー馬ロジユニヴァースは、ダービー以降は走る意欲を喪失した症状に陥り、2011年のダービー2着馬ウインバリアシオンは4歳で屈腱炎に、2018年の皐月賞馬エポカドーロは3歳秋から体調が整わず、その後脚の故障で若くして引退、そして昨年の牝馬三冠馬デアリングタクトも脚部の炎症で長期休養へ入ることになりました。

 サラブレッドは繊細な生き物ですので、無理をすれば、必ずどこかで反動が出てくるもの。将来ある若駒たちのためにも、今週のオークス、来週のダービーと、この2週間だけは、何とか馬場が荒れずに、酷い状況にならないことを、切に天に祈りたいと思います。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする