金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【GⅠ回顧】 優駿牝馬・平安S

2021-05-24 07:16:32 | 競馬

 まずは中京の平安ステークス勝ったのは、スマートファルコン産駒オーヴェルニュ。逃げた1番人気アメリカンシードを直線早めに競り落として、そのまま押し切りました。58㎏も関係なく、6馬身差の圧勝で、中京コースは「庭」という感じ。2着には、逃げたアメリカンシードが粘り、3着は牝馬マルシュロレーヌが差し込み。2着アメリカンシードは、気性面ととともに、今は成長過程なので、もう少し追いかけたいと。3着マルシュロレーヌは、長距離ダート路線であれば、牝馬限定に限らず、適性・対応力を見せました

 

 そして、オークス=優駿牝馬勝ったのは、ゴールドシップ産駒ユーバーレーベン。中団から後方待機で、4コーナー手前からロングスパート。ミルコが「ジリジリな脚」といっていたから、それを活かすレースをしたということ。上位にきた馬はほとんどが後方に待機していた馬なので、結果的には位置取りも良かったですし、見た目よりも消耗戦で、この馬には合ったレースだったのだと思います。

 上位馬の中で、唯一、前半5~7番手の位置にいたアカイトリノムスメは、レース後半にいったん位置を下げて、脚を溜めてから、ゴール直前に差してきて2着ルメールの神業を見るようでした。この馬は秋にまた期待いたしましょう。

 ところで、先般亡くなった、岡田繁幸さんが大喜びしている姿が目に浮かびます。昨年のデアリングタクトは弟さんの育成馬。この馬は、まさにビッグレッドファームの生産・育成馬ですから、念願のクラシック馬が誕生しましたよ、岡田オーナー! 

 そして、これでサンデーサイレンス⇒ステイゴールド⇒ゴールドシップ⇒ユーバーレーベンと、サンデー直系の4代後のオークス馬が初めて誕生しました。ディープではなく、まずステイゴールドの血脈から先に出たのが象徴的。ステイゴールドも、ゴールドシップも、種牡馬として大成させたのは岡田繁幸さんでした。

 ところで、圧倒的1番人気のソダシは、まずは距離、そして淀みのないペースの消耗戦に敗れたという感じ。この馬は、やはり芝ならばマイルから2000m、そしてダートならば1600m~1800mにおいて、世界レベルで活躍できる馬だと思います。このオークスの敗戦は、むしろ前向きにとらえて、世界に羽ばたくキッカケにして参りましょう、金子オーナー!


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