金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【競馬】矢作芳人調教師のチャレンジ精神が凄い

2019-06-25 07:28:30 | 競馬

 もう二日も経ってしまいましたが、やはりこの話はぜひ致したく‥。

 宝塚記念は名牝リスグラシューの完勝でした。春競馬の最後を締めるに相応しいレースだったと思います。

 ところで、名牝リスグラシューを育てた矢作芳人調教師ですが、自分とは不思議な縁がございます。実は、小学校の時に通った進学塾で席が隣同士、非常に仲が良かったのです。彼は開成中学・高校へ進学し、自分は某国立中学・高校と別々となったのですが、30歳台後半になり、彼がJRAの調教師試験に合格したニュース「開成出身の調教師誕生」を見てビックリ。彼の父上が大井競馬場の調教師協会会長だったことを踏まえれば、さもありなんだったのですが、当時は、あの矢作君が!と驚愕したものです。

 調教師になって日も浅い時期に、彼はディープブリランテでダービーを制覇します。そして、そのまま海外遠征に挑戦します。この遠征がブリランテにとって良かったかどうかは分かりませんが、少なくともその後の矢作厩舎の財産になっていきます。リアルスティールによるドバイターフの勝利で海外GⅠ初制覇、そしてリスグラシューによる香港GⅠでの好走、さらに今回のグランプリ制覇です。

 矢作厩舎にはもう一頭、ラヴズオンリーユーというスーパー牝馬がおります。秋は国内で走ると思いますが、来春や来秋は海外を見据えているはず。常に挑戦を続けていく、あくなきチャレンジ精神には頭が下がります。

 報道では、大きな病気を克服しながら、常に前へ前へと走り続けているとのこと。くれぐれも身体を大切に頑張ってほしいと思います。ちなみに、彼の厩舎の馬が出れば、大抵は重い印を打つのが常ですが、今回はリスグラシューの単勝を買っていませんでした。ゴメンナサイ、矢作君!


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【将棋】頂上決戦 棋聖戦が熱い!

2019-06-24 07:03:48 | 将棋

 将棋界の頂上決戦といえば、現在行われている棋聖位のタイトル戦です。名人位を奪取して全国制覇を果たした豊島将之棋聖(棋聖・名人・王位の三冠)に、渡辺明二冠(王将・棋王)が挑戦中の棋聖戦です。ここ10戦の戦績は、豊島棋聖が9勝1敗、渡辺二冠も9勝1敗、そしてそれぞれの黒星1つを付けたのがお互い同士という、まるで火花が散る状況でのタイトル戦です。

 第1局は、豊島棋聖が後手番にもかかわらず、渡辺二冠を粉砕して快勝。迎えた6月19日の第2局は、後手番の渡辺二冠が序盤での相手のミスを見逃さず、そのまま追い上げも許さず、寄り切りで1勝1敗のタイに持ち込みました。テニスに例えると、お互いサービスブレイクを応酬した形です。

 ポスト羽生時代、まずは誰が天下を統一して歴史に名を残すのか、という意義のあるタイトル戦だと思います。豊島棋聖が防衛を果たせば、天下統一に一歩近づく形ですし、渡辺二冠が棋聖位を奪取すれば、また両者が拮抗する形に戻せると思います。

 ちなみに「天下統一」と呼べる形は、名人+竜王を同時に得たケースか、タイトル四冠以上で名人あるいは竜王を含んでいるケースだと思います。過去、この形を実現できた人物は、大山康晴・中原誠・谷川浩司・羽生善治・森内俊之のみ。

 今週末、6月29日(土)に静岡県沼津市で第3局が行われます。テレビや新聞各紙も藤井七段ばかりでなく、この頂上決戦をきちんと報じてほしいものです。報道機関自身がポピュリズムに陥っては駄目ですよ! 


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【競馬】久々にパンとした良馬場での宝塚記念!

2019-06-23 07:58:12 | 競馬

 この時期ですから、レース前にザァーと雨が降るかもしれませんが、このままいくと久しぶりにパンとした良馬場になりそうです。この1週間、関西はそれほど降っていない(まだ梅雨入りしていません)し、この土日もパラっと降った程度。

 梅雨の只中の宝塚記念は、稍重・重は当たり前で、良馬場といっても、すでに芝はボロボロで、かなり悪化した馬場が前提のレースですので、本日は、いつもとは発想を変えた方が良いのかもしれません。その昔、6月の第1週に開催されていた頃の宝塚記念はいつもパンパンの良馬場が当たり前、トウショウボーイとテンポイントのマッチレースも晴天の下でした。

 今回は、いつもの宝塚記念のイメージを捨てて、すなわち消耗戦や馬力・重上手といった要素を忘れて、良馬場での切れ味や気性面に着目、マカヒキに期待したいと思います。すでに同期の有力馬はみな引退してしまいましたが、最後にひと花咲かしてほしいもの。

 マカヒキの単勝と、いつも一所懸命走るアルアインとのワイドで。

 


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【競馬】宝塚記念はドリームレースと言えるのか?

2019-06-22 08:08:06 | 競馬

 宝塚記念は、暮れの有馬記念と同様に、春競馬を締め括るドリームレースとして位置づけられて、かなりの時間が経過しています。

 まだGrade制も無かった頃、ハイセイコーがタケホープに大差をつけて勝ったレースや、トウショウボーイとテンポイントのマッチレースとなったレース、近年ではディープインパクトやオルフェーヴルが圧勝したレースなどはドリームレースに相応しいものでした。

 今年はどうでしょうか? 最強馬アーモンドアイはおらず、天皇賞馬フィエールマンも、ダノンプレミアムもいない。確かに5歳陣のレイデオロ・キセキ・アルアイン・リスグラシュー・スワーヴリチャードはおりますが、金鯱賞でダノンプレミアムに完敗したメンバーだったり、天皇賞(春)とドバイで良いとこなしだった馬達ばかりで、とても春競馬のドリームレースと呼べるものではない気がいたします。

 まだ3歳陣が参加してくれれば、英国のキングジョージ6世&クイーンエリザベスSみたいに格も上がるのですが、最近は3歳クラシック馬たちは早めに休養に入るケースが多く、有力馬の参加は期待できません。わざわざ梅雨の雨の多い時期に開催をずらした意義がすでに失われようとしている点も気になります。ちなみに、かつては日本ダービーの翌週に宝塚記念が開催されていたので、天皇賞組がこぞって参加していたレースでした。

 前回提言したコース変更、さらには開催時期の変更を含めて、宝塚記念の改革にそろそろ手をつけるタイミングだと思います。


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【将棋】 羽生永世七冠、持病が明らかに

2019-06-21 07:25:00 | 将棋

 羽生永世七冠の調子が戻らず、このブログでは「羽生時代の終焉」という言葉も使ってしまいました。

 確かに、ここ最近は羽生さんらしくない戦いぶりが続いています。竜王戦の挑戦者決定トーナメントへの切符も最後の最後で取れず、王位戦の挑戦者決定プレーオフに進みながら、ここでも木村八段に完敗。こうしたチャンスは必ずモノにするのがかつての羽生さんでしたので、明らかに変調をきたしている状況です。

 でも、原因が明らかになりました。羽生さんには持病があり、それが悪化していたのです。持病とは「踵(かかと)」の痛みで、正座をすると激痛が走るレベルまで悪化しているようです。奥様の畠田理恵さんが自らのサイトで明らかにしたと各誌で報じられています。

 将棋指しにとって、座る痛みで盤面に集中できないというのは致命的とも言える状況です。タイトル戦ともなれば、スタートから暫くの間は両者正座のまま指し続けますし、いったん胡坐(あぐら)に崩したとしても、勝負どころではまた正座に戻ります。まあ、将棋界のマナーと言えるものですが、これを強いられるとなると、まっとうな将棋は指せないのが当たり前、集中力が続く訳がありません。痛みに耐えながら、ここ暫く対戦を続けていたとは驚くばかりです。簡単には完治しないとは思いますが、専門家によるメンテナンスを施しながら、何とか目の前の将棋に集中できるように回復してほしいと思います。踵のことでちゃんと医師にかかるのは初めてのようですし、近代医学を信じて、回復を祈りましょう。

 ところで、亡くなる69歳まで現役バリバリ、A級順位戦で活躍された大山康晴第15代名人も、痔という持病に悩まされ続けました。こちらも同じ、座る痛みの持病です。期せずして、新旧の将棋界の巨星が、同様の持病を抱えつつ円熟期を迎えるようです。

 羽生永世七冠の持病の回復を祈念するとともに、円熟の羽生マジックの復活を期待いたしましょう。


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