もう二日も経ってしまいましたが、やはりこの話はぜひ致したく‥。
宝塚記念は名牝リスグラシューの完勝でした。春競馬の最後を締めるに相応しいレースだったと思います。
ところで、名牝リスグラシューを育てた矢作芳人調教師ですが、自分とは不思議な縁がございます。実は、小学校の時に通った進学塾で席が隣同士、非常に仲が良かったのです。彼は開成中学・高校へ進学し、自分は某国立中学・高校と別々となったのですが、30歳台後半になり、彼がJRAの調教師試験に合格したニュース「開成出身の調教師誕生」を見てビックリ。彼の父上が大井競馬場の調教師協会会長だったことを踏まえれば、さもありなんだったのですが、当時は、あの矢作君が!と驚愕したものです。
調教師になって日も浅い時期に、彼はディープブリランテでダービーを制覇します。そして、そのまま海外遠征に挑戦します。この遠征がブリランテにとって良かったかどうかは分かりませんが、少なくともその後の矢作厩舎の財産になっていきます。リアルスティールによるドバイターフの勝利で海外GⅠ初制覇、そしてリスグラシューによる香港GⅠでの好走、さらに今回のグランプリ制覇です。
矢作厩舎にはもう一頭、ラヴズオンリーユーというスーパー牝馬がおります。秋は国内で走ると思いますが、来春や来秋は海外を見据えているはず。常に挑戦を続けていく、あくなきチャレンジ精神には頭が下がります。
報道では、大きな病気を克服しながら、常に前へ前へと走り続けているとのこと。くれぐれも身体を大切に頑張ってほしいと思います。ちなみに、彼の厩舎の馬が出れば、大抵は重い印を打つのが常ですが、今回はリスグラシューの単勝を買っていませんでした。ゴメンナサイ、矢作君!