おにぎり2個の里みち歩き 農山漁村の今昔物語

おにぎりを2個持って農村・山村・漁村を歩き、撮り、聞き、調べて紹介。身辺事象もとりあげます。写真・文章等の無断転載禁止

ノビヤキ・野火焼きの今昔

2015年01月31日 00時00分00秒 | 農村
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 2014年01月25日、日曜日、JR宇都宮線沿線、間々田駅以北
 用水路や農道の土手、あちこちに灰白色の煙立つ
 まず間々田駅と小山駅の間で、次に小山駅と自治医大駅の間で
 この時季ゆえ、ノビヤキ・野火焼きと思う筆者(弊ブログ2013年01月28日

 自治医大駅に降り、住宅街を抜けると煙立ちが目に入る
 現場で伺うと次のよう
   ノビヤキ・野火焼きしている(写真1・写真2)
   市役所から言われて自治会がやっている(注1)
   2日ほど前の雨降りで燃えが悪く、ガソリンをまいて焼いている

   数年前、燃えが悪いのでタイヤといっしょに焼いた
   黒煙あがり、市役所から注意された、住民が通報したようだ

   焼いている所はズイドウ・隧道と呼ぶ旧用水路(写真3)
   昨今、水は流れず、周りの田んぼは蛇口から水が出るパイプライン灌漑
   使ってない用水路であっても周りに暮らす人たちが土手を焼く、管理する

 すなわち、地域の資源と環境を維持する住民協働
 全国各地で実施される春迎えの作業でもある

 さて、農作業本格化前の畦畔等の野焼きは、むら・「村」仕事として農家が自主的に全国津々浦々で実施してきた
 しかし、「しば焼き実施 要項」(注1)に見るごとく、むら・「村」が、農家が主導し実施できなくなった
 市役所など外部公共団体や地域住民みんなで実施せざるを得なくなった
 むら・「村」衰退である
 昔と変わらない灰白色の煙ではあるが、今の煙質は昔と違う
 むら・ 「村」衰退の煙、外部化された煙に変質

  注1 市役所は「しば焼き」と呼ぶ
     「しば焼き実施要項」によると目的、実施主体、協力団体、実施日などは次のよう
     『 1 目的 「近年、農家の労働力不足から、畦畔等に雑草が繁殖し、農作物に害を与える病害虫の越冬場所となっている。
             このため、これらの病害虫の駆除を目的として、地域ぐるみによる「しば焼き」を実施する。」
       2 実施主体 各農区 各自治会 下野市
       3 協力団体 JAうつのみや JAおやま 石橋地区消防組合 下野市消防団
       4 実施日 平成27年1月25日(日)午前9時~正午
         *雨天等により実施できない場合は、2月1日(日)に延期
         *両日、雨天等により実施できなかった場合は、「中止」とします。 』
      現場の「火入責任者」は「自治会・農区長」



 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:2015年01月25日 撮影地:栃木県下野市

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