写真1 最終バスを待つ私 日陰の山から鹿と思われる鳴き声 心細くなる15:58
写真2 16:11 バスは本当に、この道を来る? 心細さが募った頃、バス。手を挙げ乗る。しかし・・・・・
写真3 菌床栽培「十石 生しいたけ」 群馬県の「上野村きのこセンター」産
写真4 冬陽をうける神流川左岸の山 13:08 手前、右岸に建つ上野村きのこセンターは既に日陰
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2013年12月03日、12:20頃、上信電鉄下仁田駅から上野村営乗合タクシーに乗る。
上野村きのこセンター近くで下車、12:50頃。
国道299号の父母トンネル近くから神流川(かんながわ)沿いに入った旧道。
帰りの最終便について、ここで待ってれば、4時頃、この道を上がって来ますから、と運転手さんに教えていただく。
既に、神流川右岸に建つきのこセンターは日陰。対岸の山は日向。
山村に日向、日陰の地名がある所以を実感。
きのこセンターのT氏に上野村の暮らし、椎茸生産等について教えていただく。
15:50から、下車した地点で乗合バスを待つ。
4時過ぎてもバスが来ない、心細く不安、帰宅できない。
対岸、きのこセンターの裏山(写真1)から鹿と思われる鳴き声。
高く細い声、ミュヒュー、ピューン、もの悲しく、文字にしづらい声。
鹿ぞ鳴く、の和歌が一瞬よぎる。しかし、不安は募る。
来たー! 手を挙げてバスに乗る(写真2)。
しかし、雰囲気が違う、運転手さんが違う、帰宅の小学生が乗っている。
“忘れ物しないでね、前橋まで行っちゃうぞ”と運転手さん、下車の小学生に声掛け。
えっ! 前橋? 下仁田じゃないの、と思う私。
しばらく走り、終点、上野村ふれあいセンター、のアナウンス。
やはり、予定の乗合タクシーとは違った。
JR高崎線新町駅からの日本中央バスだった。
料金を払っているとき、乗合タクシーも着く。
件の運転手さんが笑っている。
私は、手を挙げ、ホッとする、これで帰れる。
件の運転手さん曰く。
間違えるんじゃないかと思ってました。
私の車は、中央バスさんより遅れて、あそこを通るから。
すなわち、谷間の薄暮に響くもの悲しい鹿鳴、不安募り、バスを確かめず、来たバスに乗った私。
執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:2013年12月03日 撮影地:群馬県上野村
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