

写真1 浜の川湧水をペットボトルに入れて持ち帰る。

写真2 浜の川湧水の水場。4つに仕切られている。左の白看板の建屋に湧水井戸がある。

写真3 つき当たりに浜の川湧水はある。
島原鉄道・南島原駅で下車。改札を出て右へ進む。踏切りを渡り、海抜3mの保健センターの前で左折し、再び踏切りを渡る。正面に眉山(まゆやま)を見て進み、見当つけて路地へ左折。ほどなく、住宅脇の幅約20cmの狭い側溝を掃除するおばあさん。
<すいません、ハマノカワユウスイ(浜の川湧水)って、こっちですか>
ハマンカワ?
<ハマノカワユウスイ> はい、そこを、こー。
<右> はい。
<これ(狭い側溝)は、湧水から流れてくるんですか> いえ、これは、もー、水道みず。
<ありがとうございます> はい。
<湧水ちゅのは、野菜あろうたり、いろいろするんですか> はい、野菜でん、米でん、洗うはずですよ、湧き出っよ水ばな、上ん方では米なんかば食べもん、下は洗濯てゆごたっ。
<あー、上ん方がきれいだから> きれい、もー、どんどん湧き出っ、流れよっとで米を洗ろて、で、野菜。
<一番下の方で洗濯> はい、そっ。
<あー、そうですか、じゃ、奥さんたちも、いろいろ掃除なさるんですか> うにゃ、ハマンカワの人だけで、交替で掃除します。
<そうですか、今から行ってみます> わたしたちゃ、水ば、もらいに行くと、飲む水。
<なんか、バケツか、なんか持ってですか> あのー、焼酎のはいっとボトルを持ってですね。
<それは、ただですか> ただ、ただ、もー、もったいなか、もー、どんどん出っ、湧き出よっけ、もったいなかごったっ。
<それは、ただでもろて、町内会が違うんですか> はい。
<浜ん川とこっちで、こっちは霊南ですか> こっちゃ、シラチモモヤマ(白土桃山)。
<シラス> シロ(白)のツチ(土)。
<シラス> シラチ、モモヤマ。
<向こうがハマンカワ> ハマノカワ
<あー、そうですか、どうも、どうも、ありがとうございました> はい。
おばあさんに聞いた後、路地(写真3)に入ると、つき当たりに浜の川湧水があった(写真2)。水汲みにきた2人目の女性(写真1)が次のように教えてくださる。
<水くんじゃっとですか> はい。おいしいですよ
<おいしいですか> はい
<飲んでいいんですか> はい、飲んでください。
<ここで、皆さん、書いてあるのを見ると米研いだり、洗濯したり> はい、そう、そう。ちゃんと、こー、四つ仕切りがあっでしょ。洗い物、洗濯したりとかゆて。
<えー、ここの下で(湧水が)出てんですか、トタンの下で> はい、そうですね。
<皆さんで掃除なさるんですね> はい、週1回。
<週に1回> うん。
<ハマンカワの自治会、町内会の人たちが> そうです、そうです。
<各世帯1人出て> そうですね。
<はー> お茶なんか、これで沸かしとったら、おいしかと言いなさっとですよ。
“おいしかー、なんですかー”。
“あー、ハマンカワみずよー”て。
<味が柔かいですよね> そうですね。
<あまい冷たくなかし> そうですね、今、ちょうどよか。
<ありがとうございました>
引用・参考文献等:当ブログ2012年02月26日<湧水を求めて島原鉄道に乗車>・同年03月04日・同月15日
執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2012年02月18日 撮影地:長崎県島原市
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