静岡で原発投票条例案が否決された。つい先日経団連の米倉会長が浜岡原発を視察したのに符合するようだ。高額な防潮堤を作った元を取らずして廃炉は敵わんという圧力があると推察する。
原発を原理的に安全運転できる新しい科学的な発明発見がない限り、原発は耐用年数の切れたものから廃炉にして行くのが妥当だと思う。民主党の原発ゼロ政策がどこまで本気か見守りたい。選挙向けの方針ではないだろうな。
安倍自民党総裁は国民の反発を避けようと口をつぐんでいるだけで、本心では靖国参拝自衛隊軍隊化原発推進を目指しているようだ。マスコミは気付いているならどんどん報道するといい。
昨日、一部公開された福島原発事故の現場と官邸東電の遣り取りを聞いていると、安全で居住性の良い司令部というものは現場を混乱させるだけで、どうしようもないのがよくわかる。少数の例外を除いて前線を離れた司令部は役に立たず、しばしば前線の犠牲を生んできた。それが再現されている。
安全宣言というのがしばしば出されるが内実は張りぼてが多い。言葉を盾に不都合を覆い隠そうとしている。原発安全神話は嘘だったのがばれたのではなかったか。どれくらい安全かを言わない安全宣言は見かけ倒しだ。譬えばファイブナインイアー、0.99999/年などと表現してほしい。安全宣言に痺れて思考停止に陥るのは避けたい。
昔の人は賢いと言うか悪賢いと言うか、人間を見抜いていた。つまり人質を取った。原発安全と推進しようとする政界経済界の重鎮の家族は原発から20キロ以内に住んでいただくことだ。そうすれば安全度が格段に高まるだろう。