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駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

D for Donald and Devided

2018年11月08日 | 政治経済

           

 

 アメリカの中間選挙の結果、上院は共和党下院は民主党が過半数を得て、所謂捻じれが生じた。トランプ大統領は予想通り大成功、うまくいったと吠えている。この人は何でも自分に都合よく解釈して威張る人だ。確かに上院で多数を得ることができたので、客観的にもまずまずなのかもしれない。

 しかし、選挙結果は如実にアメリカの分裂を表わしており、もはやUnitedではなくDevidedになってしまった。穏健寛容な中道派の人達が減り、左右どちらにも極端な主張をする人達が増えた。これでは対立と衝突が必至で、USAではなくDSAとなりアメリカの政治は不安定になり、ひいては世界の政治状況も混乱が続くだろう。

 トランプの親友を自認している安倍首相も多少は路線の変更を余儀なくされるだろう。習近平もプーチンも記憶力は良いはずで外見上は互恵路線に舵を切っても、今までのことは胸の底に刻んでいる。外交とはそういうものとしても、安倍首相は僅かだがハンディを担うことになるのではないかと危惧する。

 ところで、格差拡大を基調とする分裂のありようは日米で随分違う感じがする。日本は右には極端な人達が居ても左はさほどでもない。日米のこの差がどのように日本が置かれる状況に影響するのか、専門家の議論を聞いてみたい。個人的には日本のこの傾向は若い人の活力に陰りがあることを示唆しているのではと懸念する。

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