第四次安倍内閣が発足した。全員野球内閣から在庫一掃閉店セール内閣まで自画自賛から非難批判まで、色々なネーミングが飛び交っているが、私は仁虚内閣と呼ばせていただこう。安倍さんは言葉を弄び、真摯真摯と言いながら内容が伴わず誠意がない。その場を取り繕いやり過ごすための言葉にしてしまっている。二千五百年昔の孔子の言葉、巧言令色鮮し仁を想起する。
安倍さんを見てきて、安倍首相の唯一最大の目的は安倍式復古安倍式改憲と理解した。経済政策も一億総活躍も女性活躍のキャッチフレーズも麻生菅**体制も全て権力を維持し支持率を確保して、安倍式復古改憲を実現するための方便手立てなのだ。権力を維持するために権謀術数巧みに権力を使い、見てくれのよい字面を並べて良く通る声と役者顔負けの容姿で皮相の内容を繰り返して押し通してしまう。天才的だと思う。
そしてそういうものなのかもしれないが、安倍さんは非常に敵愾心が強い。敵味方を峻別し過ぎる。国民ではなく自民党員の45%がやりすぎ違うと思っているわけだから、国民としたら三分の二以上が行き過ぎ違うと思っていることになる。自民党の政策は概ね支持できても、なんだかおかしいと申し上げたくなる。それは国民よりも自分の野望が上に来ているからのように思う。