駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

ポストシーズンMLBが面白い

2018年10月08日 | スポーツ

            

 MLBがポストシーズンのトーナメントに入っている。昨日は田中の投げるヤンキーズとレッドソックスの試合を見ることができた。田中は優れたコントロールと配球で五回を一失点に抑え、継投が機能して6対2でヤンキーズが勝った。田中は日本人としては大柄で見た感じも茫洋として技巧派と言う感じはしないのだけれども、コントロールと球種の多さを生かして打たせない投手だ。とにかくMLBはパワーが半端ではなく、プロレスラーがユニフォームを着ているような選手も多いので150キロ程度では力で抑えるのは難しいようだ。この頃は日本の野球を見ないので、比較しにくいがMLBは真っ向真剣勝負で外連味がなく迫力がある。それとファンと球場(パークと呼ぶ)に特色と伝統的な味わいがあって楽しい。野球は意外なことに世界的にはメジャースポーツではないのだが、大逆転を可能にするホームランがあってフェアプレー精神が基調に流れ、とてもアメリカ的なボールゲームと思う。野球で、アメリカ的な感覚が育まれる逆の流れもありそうだ。

 小宮山さんはカブス過ぎるが、熱血で理論的で評価している。彼の言うように第五戦があって田中が出てきたら面白いと思う。ただまあ、ボストンに勝たせたい気もしている。

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何の医者、どんな医者

2018年10月07日 | 小考

               

 日本では今でもかかりつけ医と言う言葉が広く使われている。米国の家庭医という試みを真似て?日本でも家庭医という言葉が導入されたがどうも浸透せず、日常会話の言葉かかりつけ医が、医師会厚生省でも使われている。その意味するところはいつも診てもらう医者から、最初に総合的包括的に患者を診療し必要な場合には専門医に紹介し安定すれば或いは予後不良となれば再度引き受けて継続して診療したり家庭で看取ったりする機能を持つ医者といったやや専門的な意味合いを持つ言葉に昇格?しているようだ。

 家庭医という言葉がなぜ上手く浸透しなかったのかよくわからないが、ファミリークリニックという看板は時々見かける。患者さんにどのように受け取られているか知らないが、医者の間では特に年配の医師はどうもよくわからないと見ている人が多い。この頃は**外科とか**内科は減って、クリニックというのが流行というか定番になっている。内科以外の医師が開業する時にクリニックを使い出したのがきっかけのようだが、間口を広げ何でも診ますよといったニュアンスが滲み出ている。

 医業の広告が規制され誇大?広告は不可となってきたが、なかなか上手く体を表す名が見つからないようだ。医者でさえ、この先生は何が得意なのだろうとよくわからない表示が多いので、一般の人もどこで診てもらおうか戸惑っていると思う。

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情報溢れる世界で

2018年10月06日 | 小考

           

 毎日新聞二紙(時に三紙)に目を通しネットのニュースも一覧しているが、世の中の流れが十分把握できるわけではない。新聞に屑情報は少ないが、ありきたりというか全方位をカバーする傾向があり、これはと目を引いたりなるほどと感心する情報はさほど多くない。ネットは芸能感覚が色濃く、その場限りの耳目を引くだけの情報が多いが、えーそうかえーそんなという情報も混じっている。

 百年前にはテレビやインターネットはなく、今ほどの情報量はなかったわけだが、情報を知りたい気持ちは今と変わらず否今以上あったかもしれない。今は半ば意図的なデマがあるが昔はデマでなくとも口伝えも多く脚色が加わり、間違った情報が伝わったことも少なからずあっただろう。

 情報の伝え方情報の力と言うのは、日米でちょっと違うように観測している。米国の情報はタイムやニューズウイークを読んでいるわけではなく、時々BSでCNNなどを見る程度なので十分ではないがそう思う。情報は両刃の刃で、暴露が過ぎたり偏向が過ぎれば社会が不安定になる。日米共そこそこ安定した社会状況が保たれているが、情報伝達の面では微妙な違いがあるようだ。アメリカにも隠蔽しようとする勢力は勿論あるのだが、包み隠さず報道しようという力も強く、トランプの自分勝手な振舞や低いモラルなど相当に暴露されている。しかし受け取る側に意外な?ことに、現実的な抑制と言うかバランス感覚が働いて、秩序が壊れるということはないようだ。日本の方は報道する側に自主規制?が働いて、現政権を覆すような報道が控えめになっているように思う。

 日米どちらでも大元には既得権を守り利益を優先する人や組織が強い力を持っているのだろうが、それがどのように効力を発揮するかで微妙な差があるようだ。飛躍するが、相当出鱈目だがアメリカは基調にクオリティを認め優先する文化があるので崩れそうで崩れないのではと診ている。日本はどうだろう。

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連続台風の行方は

2018年10月05日 | 小考

                

 台風二十四号は人的被害こそ少なかったようだが、まさに列島縦断で台風慣れしていない当地域にも看板が飛んだり木が倒れたり瓦が飛んだりそして停電という被害をもたらした。数え切れないほどの多さで、珍しくないために報道されないが、修理関係の業種は眼も回る忙しさと聞く。とにかく次の二十五号までに直してくれという注文が多くて、医院を受診する暇もないとぎりぎりに駆け込んできた患者さんが居た。

 この頃、暇で太って困ると言い訳していた大工のYさんも、忙しくしているだろう。次回には二、三キロ痩せているだろうか?。昔ながらの大工さんはこの頃工法が変わり、結構暇な時があるようだ。なんたって、家を建て始めたなと思ったら三か月で完成などというのはざらだ。昔は半年は掛かったと記憶する。

 停電を経験したのは久し振りだが、足元どころか自分の手が見えない。幸い自分の家なので、真っ暗闇でも懐中電灯の置いてある所までは手探りで歩けた。女房の方が一歩早かったのは残念?だった。とにかく電気がないと便利な生活は全くできなくなる。朝の光が有難かった。昔の人は真の闇を知っていたわけだ、現代人は真の闇を経験しようとしても、あちこちに明かりがあって難しい。

 二十五号は北へずれて列島縦断とはならないようだが、沖縄九州の方は連続で進路に当りお気の毒と思う。どういうものか患者さん達は異口同音に太平洋側ではなく北に逸れると良いと希望を述べていた。いくらか効果があったのだろうか。暴風圏に入ってしまう地域の方は十分に備えられ、被害が最小限に済むように祈っています。

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肝っ玉には二種類

2018年10月04日 | 小験

              

 血圧測定は何処の診療所でも毎日何十回と行われているが、血糖値や血色素測定と違い揺れ動いて判定が難しいものだ。測定する場所でも多少違い、一般に診療所での測定の方が家庭での測定よりも5mmHgくらい高く出るとしたものだ。まあこれは三分の二ほどの人で、診療所で測定すると20-30mmHg、時に50mmHgくらい高く出る人がかなりの割合で存在する。慣れると下がってくる人も居るが十年通っても駄目という人も居る。中には少ないけれども診療所の方が低いという人も居る。

 こうした家庭血圧が高くないのに医院で測定すると高く出るのを白衣性高血圧症、高い血圧が更に高くなるのを白衣現象と呼んでいる。家庭血圧の測定を行えば鑑別が付くので、血圧の評価にはさほど困らないが、患者さんとのやり取りでは苦労することもある。

 と言うのは、診療所で測定すると緊張するという患者さんが、肝っ玉が小さいというか神経が細かいというか、反論しない大人しい人とは限らないからである。思うに肝っ玉には二種類あって、危険に強い肝っ玉と人間に強い肝っ玉と二種類あるようだ。どうも女性に、この危険は怖いが人間には強いという肝っ玉の人が多いようで、診察室で緊張して血圧が上がる女性に「何よ」とか「「失礼しちゃうわ」と負けていない人が結構居られる。見た目も派手な感じでひ弱わそうではない方が多く、どうしてこの患者さんが緊張するのだろうと不思議な感じがする。

 こうした女性には派手な感じでもオープンで根は気の良い人が多いようで、最終的には納得され、問題がこんぐらかるということは殆どない。付け足しだが、本当に恐いというか強い女性は大人しそうで優しそうな印象の人の方に多い。診察室での観察だが、当たらずとも遠からずだろう。

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