こんにちは!中之島教室です。
蒸し暑い日が続いていますね。
「週末に楽しむ絵画」講座の石橋 新司先生から
受講生の入選のお知らせが届きましたのでご紹介します。



全関西美術展は好成績!
「週末に楽しむ絵画」教室からの嬉しいニュースです。
今年も井上京子さんとOG市川順子さんが、全関西美術展に入選・入賞されました。
同展は、絵を描くものにとっては憧れの舞台です。
眩い舞台では、ご覧の通りメッセージ性が光を放ちました。
写実的に描くのがいいか、メッセージ性があった方がいいか、
いろいろな考え方があり、一概に断定はできませんが、
この教室では、時代認識を発想の原点と捉えるようにしていますので、
メッセージ性を採ります。
先年、上野の森美術館大賞展で、審査員の千住博先生が、市川さんの作品を前にして、
「このように絵は主張が必要、その人の時代認識に裏打ちされた主張は、多くの共感を呼び、
絵とのコミュニケーションが始まる」と講評されました。
いずれの分野の作品でも小品、大作に限らず、その人の思考過程を経て制作されるものですが、
そこへ突き動かす衝動の強さや表現方法は、その人の考え方や視点、感性により大きく違います。
時代が進むにつれて今後、時代認識の必要性はますます増えていくものと考えます。
勿論、絵の上達にはスキルの向上は欠かせませんが、これだけが絶対必要条件ではなく、
先ず自分の視点をはっきり持つことが先決と言えます。
時代感覚なんて絵と無関係に見えますが、どういう視点で時代やテーマを見るか、
これがコアとなって問題を切り取り、絵を構成し組み立てて行く原動力となるからです。
以上長くなりましたが、講師だった故片山昭弘先生から学んだこうした考え方を
この機会に紹介させて頂きました。

○ 市川順子さん 題名「刻(とき)」 F130号 佳作賞
増え続ける産業廃棄物。破砕機役の仁王さんはスクラップを懸命に踏みつけ砕いていますが、
時代が豊かに便利になっていく一方で、どんどんスクラップは増大し続けています。
仁王さんの足元。無垢のキューピーが放り込まれ、今にも押し潰されそうです。
文明の進化に比例して増え続けるスクラップ。
この二律背反と、どう向き合って行ったらいいか、・・・この作品はその問いかけとなっています。
今、プラスティックごみが海洋を荒らしています。
「人類のエゴの愚かさ」そしてやがて迎える「現代の終焉」への警鐘が聞こえてくるようです。

〇 井上京子さん 題名 「想」 (F100号)
あるテレビ番組で、偶然に脊椎損傷のCT写真を見たことから、
この絵が始まります。
痛みで苦しむ多くの人達の顔が思い浮かび、
沈鬱な気持になって来ました。
この人達の元気な姿を思い浮かべるうちに、
この病で苦しむ人達に爽やかな森に来て頂いて、
楽しんで貰おうと、こんな想いが膨らんできました。
柔らかな緑の森は、皆に治るという希望を芽生えさせ、
それを確信に変えて行きます。そして溌剌と踊り始める予感さえも出て来ました。
こうした想いを届けたい、そんな気持を描きました。
同展は大阪市立美術館で7月17日~28日まで開催。


「週末に楽しむ絵画」講座は毎週金曜18時から開催!
石橋先生の指導のもと、クラスの仲間で切磋琢磨し、独創的な作品を創りあげていく講座です。
数々の展覧会で入選・受賞実績があります。
ご見学もできますので、お気軽にお問い合わせください。

中之島教室06-6222-5222
蒸し暑い日が続いていますね。
「週末に楽しむ絵画」講座の石橋 新司先生から
受講生の入選のお知らせが届きましたのでご紹介します。



全関西美術展は好成績!
「週末に楽しむ絵画」教室からの嬉しいニュースです。
今年も井上京子さんとOG市川順子さんが、全関西美術展に入選・入賞されました。
同展は、絵を描くものにとっては憧れの舞台です。
眩い舞台では、ご覧の通りメッセージ性が光を放ちました。
写実的に描くのがいいか、メッセージ性があった方がいいか、
いろいろな考え方があり、一概に断定はできませんが、
この教室では、時代認識を発想の原点と捉えるようにしていますので、
メッセージ性を採ります。
先年、上野の森美術館大賞展で、審査員の千住博先生が、市川さんの作品を前にして、
「このように絵は主張が必要、その人の時代認識に裏打ちされた主張は、多くの共感を呼び、
絵とのコミュニケーションが始まる」と講評されました。
いずれの分野の作品でも小品、大作に限らず、その人の思考過程を経て制作されるものですが、
そこへ突き動かす衝動の強さや表現方法は、その人の考え方や視点、感性により大きく違います。
時代が進むにつれて今後、時代認識の必要性はますます増えていくものと考えます。
勿論、絵の上達にはスキルの向上は欠かせませんが、これだけが絶対必要条件ではなく、
先ず自分の視点をはっきり持つことが先決と言えます。
時代感覚なんて絵と無関係に見えますが、どういう視点で時代やテーマを見るか、
これがコアとなって問題を切り取り、絵を構成し組み立てて行く原動力となるからです。
以上長くなりましたが、講師だった故片山昭弘先生から学んだこうした考え方を
この機会に紹介させて頂きました。

○ 市川順子さん 題名「刻(とき)」 F130号 佳作賞
増え続ける産業廃棄物。破砕機役の仁王さんはスクラップを懸命に踏みつけ砕いていますが、
時代が豊かに便利になっていく一方で、どんどんスクラップは増大し続けています。
仁王さんの足元。無垢のキューピーが放り込まれ、今にも押し潰されそうです。
文明の進化に比例して増え続けるスクラップ。
この二律背反と、どう向き合って行ったらいいか、・・・この作品はその問いかけとなっています。
今、プラスティックごみが海洋を荒らしています。
「人類のエゴの愚かさ」そしてやがて迎える「現代の終焉」への警鐘が聞こえてくるようです。

〇 井上京子さん 題名 「想」 (F100号)
あるテレビ番組で、偶然に脊椎損傷のCT写真を見たことから、
この絵が始まります。
痛みで苦しむ多くの人達の顔が思い浮かび、
沈鬱な気持になって来ました。
この人達の元気な姿を思い浮かべるうちに、
この病で苦しむ人達に爽やかな森に来て頂いて、
楽しんで貰おうと、こんな想いが膨らんできました。
柔らかな緑の森は、皆に治るという希望を芽生えさせ、
それを確信に変えて行きます。そして溌剌と踊り始める予感さえも出て来ました。
こうした想いを届けたい、そんな気持を描きました。
同展は大阪市立美術館で7月17日~28日まで開催。



「週末に楽しむ絵画」講座は毎週金曜18時から開催!
石橋先生の指導のもと、クラスの仲間で切磋琢磨し、独創的な作品を創りあげていく講座です。
数々の展覧会で入選・受賞実績があります。
ご見学もできますので、お気軽にお問い合わせください。

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