朝日カルチャーセンター☆ブログ

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●嵐山・熊彦の料理&器 リポ!【大阪】

2008年10月06日 18時31分46秒 | 中之島教室
こんにちは。講座部のynです
9月29日(月)と30日(火)に行われた「料亭料理を名工の器でいただきます~嵐山・熊彦」講座の模様をお伝えします


小雨の降る嵐山。私は雨の日に嵐山を訪れることなど、今までなかったように思う。早朝ということもあって、意外と観光客も少ない。雲が山に降りてきて幻想的な風景。
渡月橋を渡って少し歩くと、料亭・熊彦がある。開業25年だが建物はもっと古く、玄関前の石階段の脇の植木も京都らしい。お店の前で記念写真を撮る観光客も少なくない。


20名満席の「料亭料理を名工の器でいただきます」講座。お食事の前に、お料理に使われる器の説明を聴く。

毎回のことながら、美術館に並ぶような器が揃う。魯山人、永楽、白井半七、バカラ、ラリック……。すべて古美術商を営む講師が持ち込んだ器である。


1時間のお話の後は、屋形船に乗って前菜をいただく。


池のような静かな大堰川を舟がゆっくりと滑って行く。40分ほど、墨絵のような風景を見ながら俗世を忘れる。




実に優雅でいい気分である。「寿命が延びるようだわー」とつぶやく受講生もいる。


お店へ戻ると、渡月橋が見える2階の大広間へ。向付からお食事が再スタート。


舟の上での前菜。
・ずんだ和え ・菱かにあちゃら和え ・口取り肴
カボス釜入無花果胡麻味噌 あんぺい、銀杏松葉串
海老菊花寿司 鳥味噌松風
サーモン奉書巻き


お店に戻ってから。
向付…明石鯛香酒漬 雲丹すり流し添え 山葵 岩茸 防風
 明石鯛香酒漬はお刺身よりコクがある。器は「十二代 楽弘入(らくこうにゅう)作 ツボツボ透し(織部釉流し)舟皿」

煮物椀…丸豆腐 干し子 かもじ葱 露生姜
焼き物…鯧若狭焼き
 煮切った酒、淡口醤油、みりんに1時間ほど漬け込み、焼きながら再び酒、醤油、みりんのたれを塗ってゆく。香ばしく、身はやわらかくふわっと焼きあがっていて美味。


おしのぎ…丹波蒸し 松茸餡 振り柚子
 器は「十五代 永楽正全作(青交趾銀杏中皿)」


油物…鱧変り揚げ二種 鱚唐土焼き あしらい 煎り出汁 塩


止椀…赤出汁
御飯…焼き穴子 むかごご飯 香の物 柴漬 胡瓜 蕪


水物…梨 巨峰 黒糖蕨餅 お米のソース 栗ムース別添え
 まるで洋菓子のようであるが、しっかり「和」である。黒糖蕨餅は、甘すぎずしっかりした食感であるが口の中で溶けていくような舌ざわり。お米の白いソースも、ほんのり甘く、蕨餅にぴったり。
 黒糖蕨餅は「ラリックグラス ニッポン」他にもバカラグラス エリザベートなど、1点ものばかり。
(嵐山 熊彦 調進)



目で見て美しく、味わって美味しい講座。
参加の皆様には大変ご満足いただけたようです。10月には、同じ梶先生の
「見て!触れて!学ぶ 骨董・美術」講座を予定しております。皆様のご参加をお待ちしております。

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