京都・宇治の陶芸教室 朝日焼作陶館 スタッフブログ

登り窯の横にかまえた朝日焼作陶館 「深く楽しい陶芸の魅力」に触れることができる窯元ならではの陶芸教室です

ゼーゲルコーン

2022-04-10 14:29:37 | 気になるコト
こんにちは。
今日は、登り窯さかのぼり話最終回です。
ゼーゲルコーンを立てていた、
窯詰め直前のお話です。


ゼーゲルコーン、
それは一定の熱量になれば溶けだし、
窯内の温度(雰囲気)をお知らせしてくれる、
ドイツのゼーゲルさんという科学者が発明した
優れものの温度計です。

場所に応じたゼーゲルを沢山立てます。


入れ物の封印シール。
ゼーゲルコーンが倒れる様子のデザイン。
おっしゃれ―。カワイイー。
知っている人しか分からないデザイン(笑)

〈融解する様子の説明図〉

このゼーゲルコーン、
京都での製造が終了しているので、
いつかは無くなる・・困る~。

空っ・・困る・・!

今回そのことで少々調べてみると、
オルトンコーンという、アメリカ製の
自立する温度計に切り替えていらっしゃる
陶芸教室、窯元が書いているブログが
チラホラと出てきました。
ストックが底をついてきて、
それに伴って値上がりしているので
やむなく切り替えと書いてあります。
その中に、こんな一文がありました。

『「ゼーゲルコーン」と「オルトンコーン」は
(融解)基準が異なるので、
しばらくは両方を窯に入れてオルトンコーンの
適正な熔倒基準を探らなければなりません。』

同じようにはいかないので、
各々が同じ結果になるような
融解具合を見極めなくてはならないようです。
無くなってから
「ゼーゲルコーンと同じっしょ?」と
使うと痛い目に合うという事ですね・・。
肝に銘じておきます。
ひと窯パァなんてイヤですもの~。

と、なくなったら困るよぉという、
脱線したままの話で終わります(笑)

それではまた明日。
Please stay healthy and stay safe.

作陶館note

ゼーゲルコーン|朝日焼作陶館 asahisakuto|note

こんにちは。 今日は、登り窯さかのぼり話最終回です。 ゼーゲルコーンを立てていた、 窯詰め直前のお話です。 ゼーゲルコーン、 それは一定の熱量になれば溶けだし、 窯内...

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カボチャ

2022-04-09 15:56:34 | 気になるコト

この写真を見て、
なぜ題名が「カボチャ」なのだろう・・?
そう思った貴方!常識人!!(笑)

冒頭の写真は、石膏型を使って作る
カボチャの置物の、余った粘土の液体を
元のバケツに戻している所。
ふーん・・?だよねー。

粘土を液体を用意し、洩れない石膏型を作り
その中に液状粘土を流しいれ、
ある程度の時間になったら
液状粘土をバケツに戻して、型を外したら
あら不思議。カボチャが出てくるわ。
そんな作り方。

カボチャがズラリ。

同じ形でロクロでの整形が無理なものは
型を作って作ることもあります。
干支の香合とかね。
もちろん、流しいれて型から外して
ハイお終い。ではなく、
周りにできた筋や余分な粘土が付いた部分を
綺麗に仕上げします。
かかる手間はどんな作業も同じ。

このカボチャ、ハロウィンぐらいから
朝日焼のHPに掲載されており、
今は、カブトも載っていると思います。
https://asahiyaki.com/list.php?tid=38

今は季節が外れておりますが、
お獅子なんて、メッチャ可愛い。
一家に一匹お勧めしたい。

我が家は、男児ばかりなので
カブトがあります。
全ての子供たちが健やかに育ちますようにと
願いながら作りました。
そして、出来上がったカブトを
我が家に向え飾っております。


カブトとお獅子意外にも、
今日の話題のカボチャ(大・小)
お雛様もあります。
いかがでしょうか?
遊び心を連れて帰ってください。
それではまた明日。
Please stay healthy and stay safe.

作陶館note

カボチャ|朝日焼作陶館 asahisakuto|note

冒頭の写真からみると、 なぜ題名が「カボチャ」なのだろう・・? そう思った貴方!常識人!!(笑) 冒頭の写真は、石膏型を使って作る カボチャの置物の、余った粘土の液...

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窯掃除

2022-04-08 15:32:04 | 登り窯(玄窯)
こんにちは。
今日も窯の話題です。

突然告白しますが、
窯は年に数回しか使われません(笑)
そして、大きい。
すると、ホコリもたまる。
登り窯前には、
サラッとでも掃除はしたいところ。
そこで、新人ちゃんにお願いして
どこもかしこも掃除してもらいます。

二階は、普段人が行き来しない場所なので
ホコリと言うか、鉄粉と言うか、
何かよくわからない重たいものが
足元に散らばっていたりします。
窯焚き最中は、その二階にも
立ち入ることがあるので、
鉄粉を足裏にくっつけて広げたならば
何処からどうやってか
釉薬などに入ってしまったりする可能性が
無きにしも有らず。
本当になってしまったらそれは大変。

黒点がアクセントになるような
作品ならいいのですが、あいにく
朝日焼きには黒点を良しとする
釉薬や作品はない。
なので、深追いはしないけれども、
念入りな掃除が必要になります。

う~ん、今日の話題は、
窯の掃除は大変だけれども
一人で黙々していても楽しい部分がある。
そんなことをお伝えしたいのですが、
文字をポチポチ打ち込んでいても
そうはならなく、
「窯焚き前には掃除してまんねーん」
そんな事しか書けない。
難しい。


願わくば、新人ちゃんが
「ンもう、ココの窯って
どこまで掃除しても汚いわ~」
ぶつくさ。とは思わず、
コレでイイ窯になるかもしれないし♪
なんていう気分で
掃除をしてくれていることを
思ってくれていますように。。!
なんて、半分冗談、半分以上
本気で願います(笑)

さて、新学期、新入学
色々が動き出しだ春。
これからしばらくは学校行事
(授業参観、個人懇談など)
が続きます。
先生に覚えてもらいに行ってきます。

それではまた明日。
Please stay healthy and stay safe.

登り窯の炎で雰囲気倍増
鬼が島・香炉(笑)

おどろおどろしい雰囲気が
増し増しになって見える?
ちゃんと煙も出ます。
可愛い~。(笑)

作陶館note

掃除|朝日焼作陶館 asahisakuto|note

こんにちは。 今日も窯の話題です。 突然告白しますが、 窯は年に数回しか使われません(笑) そして、大きい。 すると、ホコリもたまる。 登り窯前には、 サラッとでも掃...

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ゼーゲル

2022-04-07 15:47:33 | 登り窯(玄窯)
こんにちは。
今日は窯の話に戻ります。

ゼーゲルという、
窯内の熱量を見極める温度計のお話です。
(棚の右上の方の三角形の2本立ってるやつです)

ドイツのゼーゲルさんと言う方が発明した
ゼーゲルコーンは、
釉薬と同じような成分で出来ており、
窯内が十分その熱量になったら溶けだして
進み具合をお知らせしてくれる
そんな優れものです。


写真は、そのゼーゲルの背中。
哀愁漂わせ、仕事ずるぜ感が溢れています。
なぜ背中を撮っているのかって?
炎に向けて立てるのがお約束なのです。
そして、真横に向けて置くと、
外から確認するとき
重なって見えて分かり辛くなるから、
少し斜めに置きます。
自分より奥側に置いてある
ゼーゲルが、融解温度の低いモノ。
手前がそれより高い融解温度のもの。

何でそんな立て方って?
手前側のゼーゲルが先に倒れてしまったら、
奥側のゼーゲルが後から倒れた時、
半分倒れたのか、倒れ切ったのか
見えにくくなり分かり辛い~。
なので、窯の左右では、
「7・8」「8・7」と
立てる順番を変えて,
必ず奥側から倒れるように配置します。

このほか、
「11・12(12・11)」も立てます。
数字が大きいほうが、溶けだす温度が高い。
「7」単体も置きます。
窯内のあちこちにゼーゲルが置かれます。

ゼーゲル、持ち方が変だったら
ポキッ★と簡単に割れます。
ショックよ。
なので丁寧に丁寧に扱います。
折れたゼーゲルは使えませんから。

と、こんなところで今日はお終い。
また、窯のお話にお付き合い下さい。
それではまた明日。

先日の緑

水滴とテントウムシ。瑞々しい~。
Please stay healthy and satay safe.

作陶館note

ゼーゲル|朝日焼作陶館 asahisakuto|note

こんにちは。 今日は窯の話に戻ります。 冒頭の写真は、ゼーゲルという、 窯内の熱量を見極める温度計です。 ドイツのゼーゲルさんと言う方が発明した ゼーゲルコーンは、 ...

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コレな~んだ?

2022-04-06 15:45:48 | 作陶館日記
こんにちは。

さっそくですが、コレなーんだ?
正解!イカですね~。

ではなく。いや合っているけれども。
イカですが、香炉なのです。
その証拠に穴が数個開いています。



しっかりとした穴が開いております。
多分、ちゃんと煙が立ち上っていた・・
とおもいます。
朝日焼のギャラリーで彼の個展とお茶会を
2日だけ開催していた時、
イカが飾ってあったのは見たのですが、
煙まではチェックし忘れてしまって・・


後姿。
繊細な足を折ってしまいそうで
私、極力近寄らないようにしました。
持っただけでどこかに当てて
パキリとしてしまいそうなんですもの。


タコの急須、イカの香炉、
貝の杯など海産物を模しての
お茶会の道具を作る。面白~い。

何処にでもある、いる、知っている。
何気ない物でも見方を変えれば
途方もない可能性が隠されている。
その紐解きができる感覚を
磨き続けなきゃダメですね。

一時もボケーッと過ごせません。
という事で、お茶でも飲んで気合を。

・・ぼけーーーーーー。

さっそくアカンやん(笑)
たまには緩める時間も必要ですから。
ね?ねったら、ね??
バカにならないよう頑張ります・・。

それではまた明日。
Please stay healthy and stay safe.

作陶館note

これなんだ?|朝日焼作陶館 asahisakuto|note

こんにちは。 さっそくですが、コレなーんだ? 正解!イカですね~。 ではなく。いや合っているけれども。 イカですが、香炉なのです。 その証拠に穴が数個開いています。 ...

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