再びスコット・ハミルトンを

スコット・ハミルトンは、1977年に22歳の若さでコンコード・レーベルからデビューしています。
そしてモダン・ジャズ以前のスタイルを巧みに吸収したプレイは、その演奏スタイルと年齢とのギャップから、当時は驚きと共に賛否両論を巻き起こしました。
彼の専属レーベルは、ビバリー・ヒルズに拠点を置くコンコード・ジャズですが、1978年にはプログレッシブ・レコードのLP片面ずつに、ベテラン・ピアニストを配した贅沢なアルバムも作っていますので、まずはこれを紹介します。
「THE GRAND APPEARANCE」　PROGRESSIVE 7026
　　　
「A面」
1. CRAZY RHYTHM
2. I MAY BE WRONG
3. BODY AND SOUL
4. ALL OF ME
SCOTT HAMILTON(ts)　HANK JONES(p)　GEORGE MRAZ(b)　CONNY KAY(ds)
録音 1978年1月23日

「B面」
1. YOU’D BE SO NICE TO COME HOME TO
2. I THOUGHT ABOUT YOU
3. OUT OF NOWHERE
4. CHEEK TO CHEEK
5. NEW YORK BLIZZARD BLUES
SCOTT HAMILTON(ts)　TOMMY FLANAGAN(p)　GEORGE MRAZ(b)　CONNY KAY(ds)　
録音 1978年2月8日

デビュー後、1年未満で録音されていることから、まだ自身のスタイルも未消化で、バックのベテラン達に盛り立ててもらっているところが散見されます。

冒頭に記したように、コンコード・レーベルには数多くのレコーディングがありますが、私が時々聴く3枚のCDを紹介します。
　　

日本のヴィーナス・レーベルには、エディ・ヒギンズのアルバムに客演したものもあり、この手のスタイルを聴かれる人にはいずれもお勧めのアルバムです。