第33回はマル・ウォルドロンの「トウキョウ・バウンド」です。
マル・ウォルドロン(Mal Waldron) 1926年8月16日 - 2002年12月2日
ニューヨーク州ニューヨーク市出身
ジャズピアニストで作曲家、陰影あるフレージングに特徴があり、1954年から56年にかけてチャールス・ミンガスのピアニストとして活躍、アルバム「直立猿人」にも参加しています。
また、57年からはビリー・ホリデイの伴奏者となり、59年に彼女が他界するまでその役を務め、ビリーへの哀悼の意を込めたアルバム「レフト・アローン」は特に有名です。
61年から1962年には、エリック・ドルフィー、ブッカー・リトルのコンボに参加し、ファイブ・スポットでの歴史的なライブも記録されています。
日本では人気の高いピアニストですが、本国ではさほど注目されず、1965年に欧州に渡ってからは、活動拠点をヨーロッパに移し、日本にも度々来日するようになりました。
今回のアルバムは、丁度44年前の2月に、初来日した時を捉えて録音されたトリオ・アルバムで、同年のスイング・ジャーナル・ゴールド・ディスク、並びにジャズ・ディスク大賞「銀賞」を受賞しています。
ジャケット表面にはSJ・GDのシールが貼り付けられています。
「TOKYO BOUND」 VICTOR SMJX - 10089
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/5b/88/7ce2e28228acab2e5aa974bbac1ecedb_s.jpg)
1. JAPANESE ISLAND
2. ROCK ONE FOR JIMBO SAN
3. ATOMIC ENERGY
4. MOUNT FUJIYAMA
MAL WALDRON(p) 荒川康男(b) 猪俣 猛(ds) 録音 1970年2月12日
初来日時に録音されたこのアルバムでは「日本の印象」を綴った4曲が収められていて、彼の奏法の特徴であるモールス信号のような「トツ・トツ」とした単調な音の繰り返しによる曲が大半を占めています。
2曲目の「ジンボさん」とは、このアルバムのディレクターである神保富士也さんのことで、録音前夜に作られたものです。
バックでサポートしている日本人2人とも、初共演ながら息の合ったところを見せており、録音とも相俟って優れた内容となっています。
私自身、発売当時から今日まで、時々引っ張り出しては聴いているレコードでもあります。
日本では、この来日を切っ掛けにして、マルの人気が益々高まり、過去のアルバムも次々と再発されました。
マル・ウォルドロン(Mal Waldron) 1926年8月16日 - 2002年12月2日
ニューヨーク州ニューヨーク市出身
ジャズピアニストで作曲家、陰影あるフレージングに特徴があり、1954年から56年にかけてチャールス・ミンガスのピアニストとして活躍、アルバム「直立猿人」にも参加しています。
また、57年からはビリー・ホリデイの伴奏者となり、59年に彼女が他界するまでその役を務め、ビリーへの哀悼の意を込めたアルバム「レフト・アローン」は特に有名です。
61年から1962年には、エリック・ドルフィー、ブッカー・リトルのコンボに参加し、ファイブ・スポットでの歴史的なライブも記録されています。
日本では人気の高いピアニストですが、本国ではさほど注目されず、1965年に欧州に渡ってからは、活動拠点をヨーロッパに移し、日本にも度々来日するようになりました。
今回のアルバムは、丁度44年前の2月に、初来日した時を捉えて録音されたトリオ・アルバムで、同年のスイング・ジャーナル・ゴールド・ディスク、並びにジャズ・ディスク大賞「銀賞」を受賞しています。
ジャケット表面にはSJ・GDのシールが貼り付けられています。
「TOKYO BOUND」 VICTOR SMJX - 10089
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/5a/33/1bcc4a954d2628ed1dee9ea97cd07ca4_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/55/ae/047d238c9c6ef851f1711c30075a82f0_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/5b/88/7ce2e28228acab2e5aa974bbac1ecedb_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/00/bc/c0079048eeeebc88bfe40aa5cbd4ef48_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/27/04/b3db4af4102167baee779f70b2d6ed71_s.jpg)
1. JAPANESE ISLAND
2. ROCK ONE FOR JIMBO SAN
3. ATOMIC ENERGY
4. MOUNT FUJIYAMA
MAL WALDRON(p) 荒川康男(b) 猪俣 猛(ds) 録音 1970年2月12日
初来日時に録音されたこのアルバムでは「日本の印象」を綴った4曲が収められていて、彼の奏法の特徴であるモールス信号のような「トツ・トツ」とした単調な音の繰り返しによる曲が大半を占めています。
2曲目の「ジンボさん」とは、このアルバムのディレクターである神保富士也さんのことで、録音前夜に作られたものです。
バックでサポートしている日本人2人とも、初共演ながら息の合ったところを見せており、録音とも相俟って優れた内容となっています。
私自身、発売当時から今日まで、時々引っ張り出しては聴いているレコードでもあります。
日本では、この来日を切っ掛けにして、マルの人気が益々高まり、過去のアルバムも次々と再発されました。