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ハンプトン・ホースのフォー・リアル

2024-01-07 | JAZZ
今年最初のジャズ・アルバムは、ベースのスコット・ラファロが加わったハンプトン・ホース・カルテットです。

「FOR REAL!」 CONTEMPORARY M3589
  
1. HIP
2. WRAP YOUR TROUBLES IN DREAMS
3. CRAZEOLOGY
4. NUMBERS GAME
5. FOR REAL
6. I LOVE YOU
HAROLD LAND (ts) HAMPTON HAWES (p) SCOTT LA FARO (b)  FRANK BUTLER (ds)
録音 1958年3月17日

このアルバムは、タイトルが示すがごとく「リアル」がぴったり似合う演奏内容で、リーダーのハンプトン・ホースは元より、ハロルド・ランドとスコット・ラファロのプレイが素晴らしく、録音も◎です。

ここでのハンプトン・ホースは、同レーベルにある彼の3枚のトリオ作品と同等かそれ以上のプレイで、これにハロルド・ランドとスコット・ラファロが加わったとなれば、その内容の充実ぶりは想像がつくし、ハロルド・ランドは共演者の実力の相乗効果により、自分名義のいずれのアルバムよりも優れているように感じます。

1曲目の「HIP」は、ハンプトン・ホースの作曲によるブルースで、参加者による挨拶代わりの演奏です。
「WRAP YOUR TROUBLES IN DREAMS」におけるランドのイマジネーションたっぷりの演奏が聴き所となっています。
「CRAZEOLOGY」はアップ・テンポの演奏で、4バースを含め4人にそれぞれソロ・スペースが与えられており、ホースやラファロのプレイが印象的です。
続く「NUMBERS GAME」は、先発のランドに続きホースがシングルトーンを中心にしたソロを展開しますが、この曲でもラファロの演奏スペースが設けられていて、ここでは豪快で力強いベース・ソロが堪能できます。
タイトル曲の 「FOR REAL」では、16小節のベースによるソロを経てテーマに入りますが、豪快に吹き通すランドのテナーとホースの躍動感あふれるピアノ・ソロが素晴らしく、後半ではラファロのベース・ソロに続いてランドとバトラーによる4バースの掛け合いがありテーマに戻りますが、アルバムのタイトル曲らしく内容の濃い演奏です。
唯一スタンダードの「 I LOVE YOU」は、アップ・テンポによる短い演奏で、ランド、ホース、ラファロが順次ソロを取り、ランドとバトラーの4バースを経て一丁上がり的な演奏となっています。

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